12月12日、赤れんがでバロック期の花形楽器によるコンサート 「チェンバロでめぐる華麗なるバロックの旅~バイオリンとともに」開催

▲演奏にはC・S赤れんが所有のチェンバロが使用される

 岡田龍之介(チェンバロ)と廣海史帆(バイオリン)によるコンサート「チェンバロでめぐる華麗なるバロックの旅~バイオリンとともに」が、12月12日(土)午後2時からC・S赤れんが(山口市中河原町5、TEL083-928-6666)で開かれる。

 曲目は、H・I・F・ビーバー「ロザリオのソナタ」から「パッサカリア」、J・オズワルド「四季の歌」より、A・コレッリ「バイオリン・ソナタ集op・5」より、F・クープラン「クラヴサン曲集」より、J・S・バッハ「ヴァイオリンと通奏低音のソナタ ト長調 BWV1021」などが予定されている。

 チケットは前売り2000円、残席がある場合のみ当日券2500円で、同施設、YCAM、山口市民会館、サンパークあじすなどで購入できる。託児(有料)希望者は、12月5日(土)までに同施設へ申し込むこと。

 岡田は、慶應義塾大、東京藝術大卒業、同大大学院修士課程修了。全国各地で演奏活動を行い、韓国での公演も経験した。現在は洗足学園音楽大講師、古楽アンサンブル「ムジカ・レセルヴァータ」主宰、FM鴻巣「クラシックの散歩道」パーソナリティー、日本チェンバロ協会会長などを務め、後進の育成、バロック音楽の普及に力を注いでいる。 

 廣海は、東京藝術大音楽学部器楽科を経て同大大学院修士課程古楽科を修了。2008年の「第22回古楽コンクール〈山梨〉」最高位、併せて「栃木・蔵の街音楽祭」音楽祭賞を受賞した。2007・2008年、パリ・シャンゼリゼ管弦楽団より奨学金を受け、サント・ヨーロッパ音楽アカデミーに参加。NHK-FM「名曲リサイタル」、旧奏楽堂デビューコンサート等に出演。また、「バッハ・コレギウム・ジャパン」「オーケストラ・リベラ・クラシカ」「レ・ボレアード」「横浜シンフォニエッタ」等、古楽アンサンブルのメンバーとして演奏・録音活動を行っている。

 演奏に使われる同施設所有のチェンバロは、「西洋音楽発祥の地」山口を象徴する楽器として1995年に特別製造された。フランシスコ・サビエル(ザビエル)が大内義隆へ献上した品のひとつ「マニコルディオ」がチェンバロの祖であることにちなみ、大内氏の家紋とサビエルの紋章が施されている。

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