実に力強く豪華だ。フルサイズSUV「BMW X7」を間近で見ると、改めてその存在感に圧倒される。BMWのSUVシリーズの中でも最高峰に位置する3列シートSUVのX7を、写真と共に詳しくご紹介していこう。
シンプルだからこそ際立つ豪華な佇まい
BMWのSUV(同社ではSAV：スポーツ・アクティビティ・ビークルと呼称)の中でも最高峰に位置するラグジュアリーモデルが「X7」だ。
ボディサイズは全長5165mm、全幅2000mm、全高1835mmという堂々としたもの。クロームメッキ加飾も多めで、特にBMWのアイデンティティであるキドニーグリルも縦型に拡大された。横基調のシャープなヘッドライト形状とのコントラストによって、その存在を主張している。水平基調で全体にはシンプルなデザインながら、実に力強く豪華な佇まいに圧倒される。
直6 3リッターディーゼルに加え、V8 4.4リッターツインターボのMモデルも用意
日本仕様のX7には、2つのエンジンラインナップが用意される。3リッター直6ディーゼルターボエンジン搭載の「X7 xDrive35d」に加え、今回の取材車両「X7 M50i」にはV型8気筒4.4リッター DOHCツインターボ ガソリンエンジンが搭載される。
最高出力530ps(390kW)/5500rpm、最大トルク76.5kgm(750Nm)/1800-4600rpm！ 2.5トンの重量級ボディながら、0-100km/h加速は4.7秒を記録する。Mスポーツ・エキゾースト・システムも搭載し、いざアクセルを踏み込めば、豪快過ぎる加速とともに迫力のサウンドも堪能出来る仕掛けとなっている。
シブいダークカラーの限定車は発売後わずか3分で完売！？
X7といえば、限定車「BMW X7 Edition Dark Shadow」はBMWのオンライン・ストアのみで発売されたが、なんと2020年9月15日の発売開始後、わずか3分で完売してしまったという。
X7 M50iをベースに専用のダークカラーで内外装をコーディネートしたシブい仕上がりの1台で、日本では7台のみの限定車Edition Dark Shadow。1860万円(消費税込)もする高価なモデルが一瞬で売れてしまったのだから驚く。
セカンドシートを左右独立式にした6人乗り仕様も設定
BMW X7は、3列シート・7人乗りのレイアウトである。中でも今回取材した車両は、2列目コンフォートシート(左右独立のキャプテンシート)が備わる6人乗り仕様だった。アイボリー・ホワイトのメリノレザーや、大開口部を誇るスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフとも相まって、車内は明るく華やいだ雰囲気に包まれている。
内外装とも贅沢に仕上げられた最高峰ラグジュアリーSUV、BMW X7は「X7 xDrive35d」1099万円から「X7 M50i」1603万円(共に消費税込み)。確かにお値段も最高峰だが、それだけの価値は十分に感じられる仕上がりとなっている。
[筆者：トクダ トオル(MOTA編集部)／撮影：森山 良雄・BMW]
BMW X7 M50i 主要諸元(スペック)
全長×全幅×全高：5165mm×2000mm×1835mm／ホイールベース：3105mm／車両重量：2580kg／乗車定員：7名※／駆動方式：四輪駆動(4WD)／エンジン種類：V型8気筒 DOHCツインターボ ガソリンエンジン／総排気量：4394cc／最高出力：530ps(390kW)/5500rpm／最大トルク：76.5kgm(750Nm)/1800-4600rpm／トランスミッション：8速AT／使用燃料：無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)／燃料消費率：7.5km/L[WLTCモード燃費]／タイヤサイズ：285/45R21(標準仕様)※／荷室容量：750リットル(後席折りたたみ時2120リットル)／車両本体価格：1603万円(消費税込)※
※取材車両にはBMW Individualボディカラー：アメトリン・メタリック(32万9000円)／BMW Individualエクステンド・レザー[メリノ・アイボリーホワイト](0円)／ウェルネス・パッケージ(14万6000円)／22インチBMW Individualアロイホイール(24万7000円)／BMW Individualピアノ・フィニッシュ・ブラック・トリム(6万2000円)／2列目コンフォートシート[6人乗り](9万1000円)／スカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ(11万7000円)／リヤシート・エンターテイメント・プロフェッショナル(36万3000円)／Bower&Wilkins;ダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システム(61万7000円)等のオプションを装備
