ブルージェイズがレメイヒュー獲得失敗に備えてウォンに興味

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ブルージェイズはカージナルスから来季オプションの行使を拒否されてフリーエージェントとなったゴールドグラブ賞二塁手コルテン・ウォンの獲得に興味を示しているようだ。ただし、ブルージェイズはヤンキースからフリーエージェントとなったDJ・レメイヒューを二塁手補強の第1候補と考えており、ウォンは「プランB」であると考えられている。レメイヒューの獲得に失敗した場合に備えてウォンの調査を進めていると見られる。

現在30歳のウォンは、今季カージナルスで53試合に出場して打率.265、1本塁打、16打点、5盗塁、OPS.675を記録。自己最高のシーズンを過ごした前年から打撃成績は悪化してしまったものの、守備面ではハイレベルなパフォーマンスを維持し、2年連続のゴールドグラブ賞に輝いた。カージナルスは今オフ、コロナ禍の減収の影響によって年俸総額の削減を強いられており、ウォンの年俸1250万ドルの来季オプションの行使を拒否。ウォンにはエンゼルスなども興味を示していることが報じられている。

ブルージェイズにはキャバン・ビジオという若き正二塁手がおり、必ずしも二塁手を補強する必要はない。ただし、ビジオは二塁以外にも内外野の多くのポジションを守ることができるため、レメイヒューないしウォンの獲得に成功した場合、ビジオをチームの穴となっている三塁へ移すことも可能である。あるいはテオスカー・ヘルナンデスを指名打者に固定し、ビジオを右翼に置くこともできる。

あくまでもブルージェイズの二塁手補強の「本命」はレメイヒューだが、1900年以降の近代野球では史上初となる両リーグ首位打者を達成した好打の二塁手はニューヨークに留まることを希望しており、ヤンキースとの再契約が有力視されている。レメイヒュー争奪戦に敗れた場合、ブルージェイズは本格的にウォンの獲得を検討することになりそうだ。

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