左腕・アーリンが日本ハムと1年契約で合意 メジャー通算13勝

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは日本時間12月1日、フリーエージェントの左腕ロビー・アーリンが北海道日本ハムファイターズとの1年契約に合意したことを自身のTwitterで伝えた。現在30歳のアーリンは、今季パイレーツの一員として開幕を迎え、日本時間8月8日にウエーバーでブレーブスへ移籍。ブレーブスでは故障者続出の影響もあって先発も務めたが、2球団合計で9試合(うち5先発)に登板して0勝0敗、防御率8.10に終わり、日本時間9月15日に解雇されていた。

アーリンは2009年のドラフト3巡目指名でレンジャーズに入団し、2011年7月末にマイク・アダムスとのトレードでジョー・ウィーランド(元・横浜DeNAベイスターズ)とともにパドレスへ移籍。2013年にメジャーデビューを果たし、この年は3勝、翌2014年は4勝を挙げた。その後は左肘の故障の影響で登板機会が減少し、2016年5月にトミー・ジョン手術を受けて2017年は全休。2018年に復活を遂げ、自己最多の39試合(うち12先発)に登板して109回を投げ、4勝7敗、防御率4.21、88奪三振をマークした。パドレスでは6シーズンにわたってプレーし、通算13勝を記録している。

投手のタイプとしては制球力に長けた技巧派左腕で、メジャー通算の与四球率は1.83と非常に優秀。ただし、ファストボールの平均球速が90マイル前後と球威に欠けるため、メジャーでの防御率はデビューから5シーズン連続で4点台、昨季は5点台、今季は8点台となっている(通算防御率4.85)。ピッチングは基本的にファストボールとカーブ、チェンジアップのコンビネーション。カーブは2018年が被打率.197、2019年が被打率.182と上々の数字を記録していたが、今季は被打率.348と打ち込まれた。

また、リリーフだけでなく先発の経験もある点は強みの1つと言えるだろう。ただし、今季は5度の先発登板でいずれも5イニングを投げ切れず、通算成績でもリリーフ時の防御率4.16に対して先発時は防御率5.24と1点以上の差がついている。

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