レッズは遊撃手補強を優先 リンドーアやストーリーも獲得候補か

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、レッズは今オフの戦力補強として遊撃手を獲得することを最優先に考えているようだ。モロシはレッズが獲得を検討する可能性のある候補として、トレード市場ではフランシスコ・リンドーア(インディアンス)とトレバー・ストーリー(ロッキーズ)、フリーエージェント市場ではマーカス・セミエン、アンドレルトン・シモンズ、ディディ・グレゴリアスといった大物遊撃手の名前を挙げている。

今季のレッズはフレディ・ギャルビスが正遊撃手を務めたが、47試合に出場して打率.220、7本塁打、16打点、OPS.712と今一つの成績に終わった。シーズン終了後にギャルビスがフリーエージェントとなったため、現在はその後釜となる遊撃手を探している。チーム内には22歳の有望株ホゼ・ガルシアがいるものの、AAA級どころかAA級でのプレー経験もなく、今季は「飛び級」でメジャーへ昇格して24試合で打率.194、OPS.400とメジャーレベルの投手に全く対応できなかった。ガルシアにレギュラーを任せるのは時期尚早のため、外部からの補強を検討している。

リンドーアとストーリーは来季終了後にフリーエージェントとなるため、トレードで放出される可能性が取り沙汰されている。特にリンドーアはインディアンスの財政事情により、今オフ中の放出が濃厚。インディアンスが外野手を必要としている一方、レッズは外野手が余り気味のため、レッズがオファーする交換要員次第ではトレードが一気に加速するかもしれない。

フリーエージェントの3選手のなかでは、現在30歳のセミエンが昨季アメリカン・リーグのMVP投票で3位にランクインする大活躍を見せたが、今季は一転して大不振。同じく現在30歳のグレゴリアスは今季1年契約でフィリーズに加入し、10本塁打、OPS.827の好成績を残した。現在31歳のシモンズは衰えが見え始めているものの、ゴールドグラブ賞4度の実績を誇っている。

2017年オフにザック・コザートが退団して以降、毎年のように異なる選手が正遊撃手を務めているレッズ(2018年はホゼ・ペラザ、2019年はホゼ・イグレシアス)。来季の正遊撃手として誰を迎えることになるのだろうか。

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