自転車通勤を始めたいけど気になること、先輩の解決方法は? - 悩み1位は経験者・未経験者ともに「悪天候時の対応」

©株式会社マイナビ

健康のために、節約のために、また最近は満員電車の密を避けるために、自転車通通勤を選ぶ方が増えています。政府が提唱する「新しい生活様式」にも自転車の活用が推奨されており、今後さらに自転車通勤がしやすい環境になっていきそうです。

しかし興味はあっても、始めるのは意外とハードルが高いもの。今回、自転車通勤の未経験者が考える「自転車通勤の悩み」を経験者がどう解決しているのか、マイナビニュース会員にアンケートを実施。実際に自転車通勤をしている方217名、自転車通勤をしていない方286名の合計503名の方に協力をしてもらいました。

先輩サイクリストのアイデアを読めば、自転車通勤を始めたくなるヒントがあるかもしれません。

みんなの自転車通勤事情は?

今回のアンケートに回答していただいた方のうち、自転車通勤をしている方は43.1%となりました。しかし、自転車通勤をしていない方に聞いてみたところ、52.1%と半数以上の方が「自転車通勤に興味がある」という結果に。

また、自転車通勤をしている方に「自転車通勤をする理由」を聞いたところ、最も多い回答が「健康のため」(55.3%)、次いで「交通費節約のため」(47.5%)、「短時間で通勤できるため」(40.1%)、そしてコロナ禍の今らしい回答として「満員電車を回避できるため」(31.3%)も上位に入りました。

この質問は複数の項目を選択できる形式で回答をしてもらいましたが、「運動をしつつ、節約もでき、さらには密を回避」というように、一石二鳥以上のメリットを感じる方も多いようです。

しかし、様々なメリットがあるとはわかっていても二の足を踏む方も多い様子。自転車通勤に興味のある方に「自転車通勤で心配なこと」を聞いてみました。

__■自転車通勤をしたい方が考える「自転車通勤で心配なこと」 上位5項目 \(n=286\)
【1位】 雨の日など悪天候の対応(73.2%)
【2位】 通勤距離・通勤時間の長さ(47.7%)
【3位】 交通事故に遭うこと(44.3%)
【4位】 汗の不快感(40.9%)
【5位】 自転車が盗難に遭うこと(31.5%)__

【お悩み1位】雨の日など悪天候の対応

最も多かった理由が「雨の日など悪天候の対応」。自転車通勤をしている方はどのような対応をしているのでしょうか?

カッパやレインコート、着替えのストックを準備する

最も多かった回答が、「カッパやレインコートを準備する」というもの。片手で傘を持っての運転は不安定で事故につながる恐れもあるため、道路交通法でも禁止されています。必ずカッパなど両手で運転できる雨具を用意しましょう。

●常にカッパを用意している(50代男性/茨城県/ガラス・化学・石油/通勤距離3km未満)

また、着替えを用意して会社に置く方も。さらには雨に濡れる前提でサンダルで出勤する、ドライヤーを持ち歩く、と快適に過ごすための知恵をプラスする方も。

●突然の雨があった時のために、着替えの服を会社にストックしておく(40代男性/千葉県/医療・福祉・介護サービス/通勤距離3km未満)

●雨の日はレインコートを着用ですが,突然のゲリラ豪雨とかきついです。雨の日は靴下を余分にもっていく、雨の日は靴下をはかずにサンダルで出勤して、会社についてから靴下をはき作業靴をはく(30代男性/京都府/精密機械/通勤距離5km以上~10㎞未満)

●雨か降ると髪型がぐちゃぐちゃになるのでドライヤーを持ち歩いている(30代男性/東京都/不動産/通勤距離5km以上~10㎞未満)

天候によって交通手段を変える

雨の日はそもそも自転車通勤を避ける、という意見もありました。視界が悪い上に、車体のダメージにもつながるため、雨や雪、強風、また季節によっては無理せず自転車以外の通勤手段を使いましょう。

●雨や雪の日は自転車をできるだけ使わないようにした方が良いと思います。サビや汚れにより自転車が壊れやすくなるためです(40代男性/東京都/その他/通勤距離5km以上~10㎞未満)

●私の住む地域は豪雪なので12月~3月の自転車通勤は無理です。無理せず安全運転が一番大事です(30代女性/青森県/教育/通勤距離3㎞以上~5km未満)

【お悩み2位】通勤距離・通勤時間の長さ

自転車通勤をしていない方の悩みで2番目に多かったのが「通勤距離・通勤時間の長さ」。朝どこまで早起きするのか、出勤前にどれだけ体力を使うのか、人によってまちまちではありますが、自転車通勤をしている方に、片道の通勤距離を聞いてみました。

アンケート結果を見ると、「~3km未満」(36.4%)、「3km以上~5km未満」(34.1%)と、片道5km以内の方が約7割でした。片道20km以上という強者もいますが、距離やアップダウンを考慮しつつ、仕事前に疲れない程度に頑張りたいものです。

さて、通勤距離の長さについては、先輩サイクリストはどのように対処しているのでしょうか。

電動自転車・スポーツ車を活用

距離が長い場合、坂道もラクに走れる「電動自転車」、スピードが出るロードバイク・クロスバイクといった「スポーツ車」を使う選択肢もあります。初期費用はかかりますが、車種によって自転車通勤の負担や時間は変わるので、検討しても良いかもしれません。

●会社までの距離が遠く体力的にきつい貯めこぎだしが楽な電動アシスト付き自転車を購入しました(50代男性/富山県/その他/通勤距離5km以上~10㎞未満)

●自分に合ったタイプの自転車を買う事。勤務先が遠い時には、スポーツタイプ、逆に近くならば、ママチャリやミニベロが良い。折りたたみ自転車は通勤には向いてない(40代男性/宮崎県/フードビジネス(総合)/通勤距離~3km未満)

途中の駐輪場・休めるポイントをチェック

突然雨に降られたり、体調が悪くなったり、通勤途中にもしものことが起こったら……? そんな場合に備えて、事前に駐輪場やトイレの場所をチェックしている方もいました。

●雨の日に備え途中で徒歩でもできるように、通勤途中の駐輪場も事前にチェックする(50代女性/鹿児島県/化粧品・医薬品/通勤距離3km未満)

●通勤途中の何処にトイレがあるか調べる(40代男性/愛知県/鉱業・金属製品・鉄鋼/通勤距離3km以上~5㎞未満)

そして大事なのが「どの程度時間がかかるか」「どの程度体力を使うか」ということ。いきなり自転車出勤を始めるのではなく、最初は休みの日に試運転をしてみるのが良いというアイデアも。

●最初は休みの日に試し運転をしておいた方が良い(40代男性/福岡県/流通・チェーンストア/通勤距離15km以上~20㎞未満)

【お悩み3位】交通事故に遭うこと

自転車通勤で不安なことの3位は「交通事故」に遭うこと。自分が巻き込まれて被害者になるだけでなく、加害者になる可能性もあるので、十分注意したいものです。

交通ルールを守る・プロテクターを付ける

スマホで通話や操作をしながら運転する「ながらスマホ」や、傘をさしての片手運転といった危険な運転をしないことはもちろん、原則は車道の左側を通行することなど、交通ルールをしっかり守りましょう。

●自転車の交通ルールが厳しくなっているので、徹底する(40代女性/滋賀県/総合電機/通勤距離5km以上~10㎞未満)

●夜間など暗い道を通る時は、出来るだけゆっくり走ることを心がけている(60代男性/新潟県/その他/3km以上~5㎞未満)

転んだ時の衝撃から守るためのヘルメットやプロテクターを着用した、反射材を使うことで自動車に気づいてもらいやすくしたりと、事故を防ぐためのアイテムを活用すると、より安全に走れます。

●ヘルメットの着用や、体を守るガードをつけておくこと(40代男性/愛知県/設計/通勤距離10km以上~15㎞未満)

●夜道でも気がついてもらえるように、自転車に反射材を貼り付けた(50代男性/大阪府/海運・鉄道・空輸・陸運/通勤距離3km以上~5㎞未満)

●自転車に貼る反射テープ、反射リストバンド。夕方から夜、車を運転する側から認識してもらいやすくするためです(40代男性/栃木県/サービス(その他)/通勤距離~3km未満)

自転車保険に加入しておく

歩行者との接触や自転車同士の事故、また転倒しての単独事故、電柱や街路樹への衝突など、自転車事故にも様々なパターンがあります。加害者として慰謝料や損害賠償を支払うことになった場合対応できるよう、自転車保険への加入もしておきましょう。東京都をはじめ自転車保険の加入義務化を課す自治体も増えてきています。

●歩行者との事故が怖いので、保険に加入している(20代男性/佐賀県/官公庁/通勤距離~3km未満)

【お悩み4位】汗の不快感

自転車通勤は気持ち良いけれど、汗をかいた後のニオイやベタベタが気になるという悩みも。夏の時期はもちろん、冬の時期も悩ましいものです。

先輩サイクリストの対処法で多かったことは「汗拭きシート・制汗剤の使用」「着替える」ということ。

●汗ふきシート、制汗剤を利用している。着替えを念の為持っておく(30代男性/千葉県/クレジット・信販/通勤距離~3km未満)

●着替えるしかないし、早めに会社につくようにする(30代女性/東京都/その他/通勤距離15km以上~20㎞未満)

シャワーを浴びてさっぱりしたり、べたつかないドライ素材の服を着るなど、色々と試行錯誤をしている方も。

●ランニングステーションを利用してシャワーを浴びる(40代男性/大阪府/不動産/通勤距離10km以上~15㎞未満)

●荷物は必要最低限。また発汗を予想しドライ素材の服を着る(40代男性/長野県/建設・土木/通勤距離15km以上~20㎞未満)

【お悩み5位】自転車が盗難に遭うこと

毎日の通勤の相棒である自転車、盗まれるのは避けたいもの。皆さん厳重に鍵をかけたり、盗難補償のついた保険に入るなど対策をされています。

●厳重なカギを用意して盗難対策をしています。また、盗難補償のある保険にも加入しています(50代男性/富山県/その他/通勤距離5km以上~10㎞未満)

●盗難防止のため、3個鍵をかけている(40代女性/千葉県/広告・出版・印刷/通勤距離~3km未満)

また、自転車自体の盗難ではないですが、かごに入れた荷物がひったくりに遭う被害も。自転車のかごカバーや盗難防止用の袋で自衛をしておくのもひとつの手かもしれません。

●カバンをかごに入れるときには、盗難防止のため袋に入れる(40代女性/東京都/コンピューター機器/通勤距離3km以上~5㎞未満)

これから自転車通勤をする方へ、先輩からのアドバイス

最後に、「これから自転車通勤をする方にアドバイスをするなら?」という質問をしたところ、経験者ならではのアイデアが寄せられました。

●冬は暗くなるのが早いので、ライトを早めにつけましょう(30代女性/愛知県/インターネット関連/通勤距離5km以上~10㎞未満)

自転車通勤はとにかく安全第一、という意見が多かったこのアンケート。暗くなると自動で点灯するオートライトを付けるなど、安全に走るための工夫は欠かせません。

また、安全に走るためのメンテナンスもしっかりしてほしいというアドバイスもありました。さびにくい車体を選ぶのも良いという意見も。

●タイヤの空気圧とブレーキのチェック(50代男性/大阪府/その他/通勤距離~3km未満)

●メンテナンスのための工具を準備する(20代男性/東京都/精密機器/5km以上~10㎞未満)

●ギア付きは必須。雨ざらしになりやすいので、オールステンレスの車体だと錆びなくて良いです(50代男性/東京都/官公庁/通勤距離3km以上~5㎞未満)

毎日の通勤の相棒となる愛車に、ドリンクホルダーや乗りやすいサドルといったパーツを付けてより快適にすれば、さらに自転車通勤を楽しめるかもしれません。

●丈夫なサドルを備え付けましょう(50代男性/神奈川県/半導体・電子・電気機器/10km以上~15㎞未満)

●ドリンクホルダー、帰りの際の夜間のための高品質ライトを用意した(40代/埼玉県/通信関連/5km以上~10㎞未満)

そして最後にこんなアドバイスも。

●節約と運動を兼ねているので、無理せず楽しむのがいいですね(50代男性/神奈川県/食品/通勤距離~3km未満)

様々なメリットがある自転車通勤。先輩のアイデアを参考に、時間や距離、体力とも相談して、ぜひ自転車通勤ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

調査期間:2020年11月14日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:503名
調査方法:インターネットログイン式アンケート