WHO事務局長、メキシコの新型コロナの状況に懸念表明

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[ジュネーブ 30日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は30日、メキシコの新型コロナウイルス感染と死亡が増加し、政府が来年1月まで感染拡大が続くと予想していることを踏まえ、同国が「悪い状況」だと述べた。

メキシコのコロナ死者は世界で4番目に多い約10万6000人。確認されている感染者は110万人超だが、公衆衛生の専門家らは実際の数字はこれよりはるかに多いとみている。

テドロス事務局長はジュネーブで記者会見し、「メキシコにおける感染者と死者の増加規模は大変懸念される」と発言。1週間の死者数が10月12日までの週が2000人だったのに対し、11月23日までの週は4000人前後だった指摘し「これはメキシコが悪い状況にあることを示している」と述べた。

「感染者、死者ともに増加するのは極めて深刻な問題と思われる。われわれはメキシコに対し、極めて真剣になるよう要請する」と述べた。

メキシコのロペスガテル保健次官は同日夜の記者会見で、テドロス氏を「大いに尊敬する」としながらも、同氏に答える必要はないと述べた。

メキシコは6月から厳格なロックダウン(都市封鎖)を解除し始めた。経済的に苦しい人々は外出して働く必要があり、政府は全国規模の封鎖措置の再実施には消極的だが、ここ数週間、一部の州で感染抑制に向け規制強化の動きが出ている。