神々が宿る島「壱岐」はパワースポット!神社を巡る旅【長崎県】

神々が宿る島、壱岐。長崎県の離島である壱岐はパワースポットといわれ、人気の島でもあります。壱岐は九州北方の玄界灘にあり、九州と対馬の中間に位置していることから交通の要所として、海と交通の安全を願ったといわれています。そのため、壱岐には数々の神社が存在し、その数は150社にものぼるそう。壱岐に行ったらぜひ神社巡りをしてみてはいかがでしょう。

©壱岐市観光連盟

運が良ければ渡れるかも?小島神社

内海湾に浮かぶ小さな島。よくよく見ると鳥居があります。壱岐に行ったらぜひお参りしてみたい不思議な神社は「小島神社」。小島神社は島全体が神域で、小枝ひとつ持ち帰ることが許されないのだそう。

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そして、干潮時にしか渡れない島にある神社で、まさに壱岐のモンサンミッシェル!訪れる場合は、あらかじめ干潮時間を調べた上で行かれることをおすすめします。1日2回、日によっては1日1回の干潮時には小島神社へ渡る道が現れます。

筆者も干潮時刻に合わせて訪問。とはいえ、だんだんと潮が満ちてきたので、急いで渡りました。島の裏側に社殿があるそうなのですが、そこまで行くと潮が満ちてきて戻れなくなりそうだったので断念。

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ちなみに満潮時には手漕ぎ船(伝馬船)で遊覧もできるそう(要予約)。こちらも風情があってとても楽しそうです。詳しくはこちらをご覧ください。

満潮時でお参りできない場合の鳥居も設置されています。

小島神社

住所:長崎県壱岐市芦辺町諸吉ニ亦触1969

電話番号:0920-45-1263(御朱印予約)

壱岐のパワースポット!ご利益がいっぱい!?月讀神社

月讀神社(つきよみじんじゃ)は、鳥居が県道に面した神社。木が鬱蒼と茂る中に鎮座する神社は、神秘的なパワーを感じます。

階段を登ると小ぢんまりとした社殿があり、一見どこにでもあるような神社ですが、こちらを目当てに訪れる観光客も多いのです。

御祭神は月讀命(つくよみのみこと)。暦・潮の干満など月にまつわる願いごとを叶えてくれると言われているのだとか。日本書紀によると、京都の松尾大社内にある月讀神社は、壱岐の県主(あがたぬし)の先祖である忍見宿祢(おしみのすくね)が分霊したものと記されており、全国に点在する月讀神社の総本社とされています。

月讀神社

住所:長崎県壱岐市芦辺町国分東触464

電話番号:0920-45-4145(御朱印予約)

伝統の神事「壱岐の大大神楽」を奉納!住吉神社

住吉神社は、大阪の住吉大社をはじめ、下関、福岡の住吉神社と並び「日本四大住吉」と称されるほど有名な神社で、壱岐の代表的な神社のひとつです。

境内には、根はひとつですが2つの幹に分かれた立派な夫婦クスノキがあります。願いを込めて女性が右回り、男性は左回りすると願いが叶うといわれているので、訪れた際はぜひ回ってみてください。

毎年12月20日には「壱岐神楽(いきかぐら)」のフィナーレを飾る大大神楽が奉納されることでも知られています。壱岐神楽は、壱岐の島で大切に守られ伝えられてきた神事芸能。700年の歴史を持つ国の重要無形文化財を見に、たくさんの人々が訪れます。壱岐で祭りの際に奉納される神楽ですが、その数は少しずつ減っているのだとか。しかしながら、10月~12月の間は、ほぼ毎日のように壱岐のどこかしらでお祭りがあり、神楽が奉納されているそう。壱岐を訪れたなら、一度は見てみたい神事です。

筆者も、ここ住吉神社で初めて壱岐神楽を見ることができました。壱岐神楽は、現職の神職のみで行われ、35番にわたる演目があります。

そして、壱岐神楽の舞は全て畳二畳分のスペースで行われるのです。畳二畳分というと狭いスペースのように感じますが、実際の神楽の舞は大きな動きで、曲芸にも似た演目もあります。また太鼓や笛の音に合わせ神楽面を用いるなどした舞は、それぞれ異なるので非常に興味深く見ていられます。大大神楽になるとその時間は7~8時間にも及び、体力も必要な神事であることがわかります。

壱岐を訪れる際に神楽を見たいという場合には、お祭りなどのタイミングに合えば鑑賞も可能です。ぜひ壱岐市観光連盟に問い合わせてみてください。

現職の神職のみで行われる壱岐神楽、今まで守られ伝えられてきたように、今後も壱岐の素晴らしい神事として続いていくことを願ってやみません。

住吉神社

住所:長崎県壱岐市芦辺町住吉東触470−1

電話番号:0920-45-3002(御朱印予約)

御神体の岩がパワースポット!ずらりと並ぶ石猿が圧巻の男嶽神社

男嶽神社(おんだけじんじゃ)は、明治時代までは山全体が御神体とされ、一般の人の入山が制限された神聖な場所でした。神話の中では、壱岐島が生れたときの最初の神様である「天比登都柱(あめのひとつばしら)」や「月読命(つくよみのみこと)」の降臨の地とされています。導きの神様とされる「猿田彦命(さるたひこのみこと)」が祀られています。

拝殿裏にある御神体の岩は、コンパスの針が正常に動かない不思議な磁力のあるパワースポット。御神体の岩に触れると、ビリビリとしたパワーを感じる人もいるのだとか。

そして、男嶽神社を訪れて驚くのは、おびただしい数の猿の石像。敷地内には、その数約260の石猿がずらりと並んでいます。こちらは、参拝者によって奉納されたものだそう。ひとつひとつ見ていくと、かなり前のものであろうと思われる石猿も。

宮司さんのお話によると、願いごとが叶ったあかつきには、そのお礼を込めて石像を奉納することになっていて、希望の場所に奉納してくれるそうですよ。

男嶽神社

住所:長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触1678

電話番号:0920-45-1881(男嶽神社社務所)

男嶽神社内にある「おみやカフェ」でひと休み

男嶽神社の中には「おみやカフェ」というカフェがあります。参拝の帰りにひと休みしてみてはいかがでしょう。

足を踏み入れると、囲炉裏もあって良い雰囲気。

ジンジャーエールをもじり、手作りのシロップを使った「神社エール」をいただきました。神社エールはワッフル1個がついて税込500円。

店内にはかわいいお猿さんがずらりと並んでいたり、お客さんによって描かれたお猿さんのイラストなどが貼られてあり、見ているだけでもなんだか心が和みます。

お店の前に置かれた手書きのメニューボードをぼんやり眺めていると、気になる文字が。「裏メニューあり」の文言・・・。「裏メニューって何ですか!?」と思わず聞いてしまいました。なんとカフェの店員さんが四柱推命鑑定師で、占ってくれるのだそう。鑑定料は2,000円と良心的。時間があれば筆者も占ってもらいたかった・・・。占い好きな方は要チェックですよ。

おみやカフェ

住所:長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触1678

電話番号:080-2786-6357

HP:https://omiyacafe.thebase.in/

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神々が宿る島「壱岐」で御朱印集め

神社巡りに欠かせないのは御朱印帳。せっかく壱岐を訪れたなら、訪れた神社の御朱印を集めてみては。

壱岐では、壱岐市オリジナル御朱印帳が販売されていますよ。壱岐島内の神社の御朱印を7つ以上集めて壱岐市立一支国博物館に行くと、プレミアムスタンプをもらうこともできるそう。

集めた御朱印を広げてみると圧巻。 神社によって御朱印の個性が出ているのも面白いですね。

パワースポット壱岐には魅力的な神社がいっぱい。神社を巡りながらパワーをもらうと同時に、その歴史に思いを馳せてみるのもいいものですよ。

壱岐市オリジナル御朱印帳

価格:1,320円(税込)

販売場所:郷ノ浦港・芦辺港・印通時港 観光案内所内

お問い合わせ:壱岐市観光連盟0920-47-3700

詳しくはこちらから

[Photos by Chika]

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