1939年創設のパイオニア・リーグが来季から独立リーグの1つに

メジャーリーグ機構は日本時間12月1日、パイオニア・リーグが来季から「MLBパートナー・リーグ」の1つとなることを発表した。パイオニア・リーグは1939年創設で81年にわたる歴史を持ち、1964年から今季まではマイナーのルーキー級に所属。しかし、来季からはメジャーリーグ球団と提携するリーグではなく、独立したプロ野球リーグ(要するに独立リーグ)として運営される。現在パイオニア・リーグには8球団が加盟しているが、この8球団は引き続きリーグに参加することが発表されている。

パイオニア・リーグの8球団はモンタナ、アイダホ、コロラド、ユタの4州に本拠地を置いている。ビリングス・マスタングス、グレートフォールズ・ボイジャーズ、ミズーラ・パドルヘッズはモンタナ州、アイダホフォールズ・チュカーズはアイダホ州、グランドジャンクション・ロッキーズ、ロッキーマウンテン・バイブス、ノーザンコロラド・オウルズはコロラド州、オグデン・ラプターズはユタ州の球団だ。

メジャーリーグではマイナーリーグ球団の削減が行われており、パイオニア・リーグと同じルーキー級に所属していたアパラチアン・リーグは9月下旬に全米トップクラスの大学1~2年生が参加するリーグ(木製バットを使用)へ「進化」することが発表された。また、日本時間12月1日には6球団が参加する「MLBドラフト・リーグ」が創設されることも発表されており、球団を存続させつつも、メジャーリーグ球団の傘下から除外するという動きが進められている。

パイオニア・リーグは今後、独立リーグのアトランティック・リーグ、アメリカン・アソシエーション、フロンティア・リーグに加わり、「MLBパートナー・リーグ」の1つとなる。各リーグはアメリカとカナダの異なる地域をカバーし、メジャー経験者も含め、様々なレベルの経験を持つ選手たちがプレーしている。今季は新型コロナウイルスの影響によってマイナーリーグのシーズンが行われなかったため、パイオニア・リーグがメジャーリーグ球団と提携するリーグとして開催したシーズンは2019年が最後となった。

© MLB Advanced Media, LP.