「カートが生き残っているかどうかは見てのお楽しみ」/「ブラインドスポット」サリヴァン・ステイプルトン

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全米でシリーズフィナーレを迎えた「ブラインドスポット」。5年間、FBI特別捜査官カート・ウェラーを演じたサリヴァン・ステイプルトンが、2021年1月からの日本初放送に先駆け、オーストラリアからオンラインインタビューに応じてくれました。カッコいいだけじゃなくて面白いサリヴァンのロングインタビューをどうぞ!

 

「ブラインドスポット5 タトゥーの女 ザ・ファイナル」

© Warner Bros. Entertainment Inc.

WOWOWプライムにて1月28日(木)23:00放送スタート

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出演:ジェイミー・アレクサンダー、サリヴァン・ステイプルトン、オードリー・エスパーザ、アシュレイ・ジョンソン、エニス・エスマー
企画・製作総指揮:マーティン・ゲーロ

概要:
ニューヨークのタイムズスクエアに置かれたボストンバッグの中から現われた全身タトゥーの謎の女性“ジェーン・ドウ”。
FBI特別捜査官カート・ウェラー(サリヴァン・ステイプルトン)とジェーン(ジェイミー・アレクサンダー)の関係や、凶悪犯罪に立ち向かうFBIのチームの奮闘を描く、全米大ヒットのクライムアクションがついにファイナル。
ジェーンは世界を救えるのか。彼女やカートを待ち受ける結末とは…?

「ブラインドスポット5 タトゥーの女 ザ・ファイナル」WOWOWオンライン公式サイト

 
 

カート・ウェラー役 サリヴァン・ステイプルトン インタビュー

 
――全米では、すでにファイナル・エピソードが放送され、「ブラインドスポット」はラストを迎えました。今の心境を教えてください。

◆脚本家のみなさんが納得いくまで書き上げることができたのは幸いだったと思う。視聴率が落ちるとすぐに打ち切りになるのがテレビだから、これはなかなかないことだ。テレビでシリーズが打ち切りになるのは、キャストだけでなく、一生懸命取り組んでいた脚本家やスタッフにとってもつらいことだと思う。伏線を回収できないまま終わることも多いのだが、このシリーズでは幸いそういうことがなかった。そういう意味では、NBCとワーナー・ブラザースに感謝している。「ブラインドスポット」はちょうど100回目のエピソードでラストを迎えることができた。最終シーズンは通常の半分のエピソード数だったが、その分、脚本家たちはラストに向けて、しっかりと描きこむことができたのではないかと思う。
 
 

 

カートは演じ甲斐のあるキャラクター

 
――「ブラインドスポット」は多くのファンに愛され、5年続きました。サリヴァンさんが演じたカート・ウェラーは、頼もしくて優しくて有能でハンサムな、とても魅力的なキャラクターだと思います! カートを長い間 演じてきて、彼はサリヴァンさんにとって どんな存在になりましたか?

◆(嬉しそうな表情で投げキッスしたり、ガッツポーズしたりしながら)カートというキャラクターを自分なりに創造し、かつ5年間ニューヨークで働けたのは、オーストラリア出身の僕としては とても嬉しいことで、その上 素晴らしい共演陣とスタッフに恵まれたから、終わりにするのは寂しいものだ。それに収入もなくなるわけだから残念だ。だから、この記事を読んでくれている人で、仕事をオファーしたい人がいたら教えてね(笑)。

 カートは、犯罪者を追うタフな警察官というありきたりなキャラクターではなく、とても多面的に描かれていたので、演じ甲斐があり、様々な心理や感情を表現することができたよ。
 
 

サリヴァン・ステイプルトン

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――カートとサリヴァンさんの共通点は?

◆5年間 演じてみて感じたのは、カートも僕もワーカホリックということだね。かなりきつい撮影スケジュールだったんだけど、ワーカホリックだったから ちょうど良かったのかもしれない。仕事に投じる集中力と、最善を尽くそうとするところ、家族に誠実であるところも似ているかな。
 
 

 

ハグで逆襲!?

 
――カートはとても複雑なキャラクターですが、演じるにあたって どのような準備をしましたか?

◆以前、出演していたシリーズ「ストライクバック」で特殊部隊の隊員を演じていたので、そこで経験した武器の取り扱いやタクティカル・トレーニングが「ブラインドスポット」にも生きているんだ。それに加えて、カートという男の内面を表現する難しさもあったわけだけど、彼はこの世界をより良いものにするべく犯罪者らと戦う熱血漢である一方で、複雑な家庭環境の中で育っている。カートのそういう繊細なところを表現するのも大切だった。熱血漢を一面的に描くのではつまらないからね。弱さも繊細さも哀しみもたずさえた男を演じるのは楽しかったよ。これはひとえに脚本家チームのおかげだ。人物像を掘り下げる良いシーンを書いてもらった。

――「ブラインドスポット」は、かなり緊張した場面の多い作品ですが、撮影現場はどのような雰囲気でしたか? 何か面白かったエピソードがあれば教えてください。

◆とても楽しい撮影現場だったよ。おっしゃるように緊張の場面が多いシリーズだったから、スタッフのみなさんとはよく冗談を言い合った。ジョン・ローマーというハグが苦手なカメラ・オペレーターがいるんだけど、彼は抱きしめられると体が強張るんだ。だから、ジョンにからかわれると、僕はハグで逆襲したりしたよ(笑)。

 あとは、僕らが車を運転するシーンなどは、前方に牽引車があって、引っ張られているから実際に運転しているわけではないんだが、ニューヨークをドライブしているかのような気分を味わえたのは楽しかった。タイムズスクエアでの撮影はファンのみなさんもすぐ近くにいたから、一緒に写真を撮ったりして交流したが、僕らの仕事が人に影響を与え、人を幸せにしていることを実感できて、俳優業をやっていることの意義をかみしめることができた。世界中の人々が自粛生活を強いられている今、尚更そのように感じられる。世界中の人が自宅で映画とテレビを見ているわけだからね。
 
 

ジェーンを演じるジェイミー・アレクサンダー

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この5年間は特別な時代

 
――「ブラインドスポット」は、タイムズスクエアに置かれたボストンバッグの中から全身タトゥーに覆われた女性が登場するという シーズン1のオープニングで、視聴者に大きな印象を与えたシリーズでしたが、シーズン5までを振り返って、サリヴァンさんのキャリアにとって どのような作品になりましたか?

◆自分のキャリアにどう影響したかに関しては、まだ何とも言えないが、このシリーズがまた次の仕事につながったら嬉しいね。

 「ストライクバック」を終えた後、一旦オーストラリアへ帰国していたんだが、このシリーズへの出演依頼があり、またアメリカへ飛ぶことになった。ニューヨークでの撮影だったから、僕としてはとても嬉しかった。それにパイロット・エピソードの脚本が素晴らしかった。このシリーズは、キャストもスタッフも含め素晴らしい方たちばかりで、彼らとの友情を育めた5年間は、僕の中では特別な時代として位置付けられるだろう。

 そして、これだけ成功を収めたシリーズに参加できたのは とても嬉しいよ。最近は8~10エピソードを一気見するようなものが多いけれど、ワンシーズンが22エピソードで構成される このようなシリーズに出演できたのは本当に良かった。その分、撮影スケジュールは大変だったけどね(笑)。キャラクター描写、ストーリー展開、豪華なゲストも含め、素晴らしいシリーズだったよ!

――日本では、来年1月28日からシーズン5の放送が始まりますが、シーズン4のラストは衝撃的だったので、続きがとても気になります! ネタバレにならない範囲で、シーズン5の見どころを教えてください。

◆さぁ、シーズン5で 果たしてカートは生き残っているかどうかは見てのお楽しみだね(笑)。

 シーズン5では、みんなはオフィスにはいなくて、もっぱら逃走中だ。シーズン4のフィナーレを飾った爆撃は見事に命中したので、誰が生き残ったか、シーズン5を見ないと分からないね。チームのみんなは一旦離散しなければならず、身の回りにあるリソースをうまく使って やりくりしなければならない。慣れない環境の中、とてつもなく危険な状況に追い込まれるので、そこが一つの見どころになるだろう。最終的に全てがうまく収まるかどうか、見てのお楽しみだよ!
 
 

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自粛期間中はレゴ三昧

 
――新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で、ハリウッドの映像業界も大きな影響を受けていると思いますが、サリヴァンさんはどのような影響を感じていて、今後 業界がどのように変化すると考えていますか?

◆みんな、もれなく影響を受けているね…。メルボルンでは今(インタビュー時:2020年7月)2回目のロックダウンを迎えているのだが、政府は感染者数を抑えるべく、よく取り組んでいる。むしろニューヨークを離れることができてホッとしているところだ。日々ニュースを見ていて悲しくなるし、陰謀論者やマスク着用を拒否する活動家らを見ていると怒りがこみ上げてくるが、今はオーストラリアへ戻ってくることができ、家族に会うことができてホッとしている。

 今後は、みんなが責任ある行動をとり、感染者数を減らすことができ、仕事に復活できることを願う。仕事ができないのは寂しいよ。オーストラリアに戻ってきて6ヶ月が経つけれど、ずっとレゴを作って過ごしていて、部屋の向こうにはミレニアムファルコンとスターデストロイヤーがあるよ(笑)。それ以外は、壁のペンキ塗りをしたり、断熱材を入れたりして過ごしている。早く仕事に戻りたいね!
 
 

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日本語の質問に「ワカッタ」と日本語で返してニヤッとしたり、質問に対するリアクションが面白かったりして、大いに楽しませてくれたサリヴァン。
シリアスな表情が多いカートも素敵ですが、ユーモアにあふれたサリヴァンも とても魅力的でした!
 

(取材・文/清水久美子)
 
 

ブラインドスポット

原題:BLINDSPOT

アメリカ

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