毎月1日の参拝に幕 こまつ着物を愛する会、コロナで

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 南加賀の着物愛好者でつくる「こまつ着物を愛する会」(小松市)は、2015年6月から毎月1日に続けてきた「おついたちまいり」を今月で取りやめることを決めた。着物や浴衣で神社に参拝し、和装の魅力をアピールしてきたが、コロナ終息が見通せない中、50~80代の会員の感染防止のため、継続は困難と判断した。1日には最後となるお参りを同市と白山市の神社で行い、コロナ終息などに願いをささげた。

 同会は2014年4月に発足し、現在は男女20人が参加している。和装で神社に参拝したり、公園を散策したりすることで着物や浴衣の美しさを発信してきた。

 活動の柱としてきた、おついたちまいりは毎月1日に神前で無事に過ごすことができたことに感謝し、新しい月の家内安全や商売繁盛などを祈願する。同会は小松市の安宅住吉神社、白山市の白山比咩神社と金劔宮(きんけんぐう)を参拝し、終了後は飲食店で親睦を深めてきた。

 しかし、開始当初と比べ、1日が平日の場合は仕事で参加できない会員が増えるなどし、参加者数が伸び悩んでいた。その上、新型コロナで5、6月には中止に追い込まれ、再開後もコロナが収まる見通しが立たないことから、60回の節目を迎えた今月を最後とすることを決めた。

 最後のお参りには12人が参加し、今回で終了することを残念がりながら交通安全やコロナ終息などを祈った。参加者からは「定期的に着物を着る機会が減って悲しい」との声が漏れた。

 これまで同会のお参りには金沢市やかほく市、富山県や東京都など市内外から延べ1千人以上が参加したという。

 大畑清三会長(68)は、着物文化の振興に少しは役立ったのではないかとし「会の活動自体は終わりではない。引き続き着物文化の振興に努めたい」と話した。