コロナ負けず「ひとり展」 金沢でパッショネイト展 白山の福島さん唯一出展

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 作家グループ「パッショネイト」の作品展(北國新聞社後援)は1日、金沢市石引4丁目の県立生涯学習センターで始まり、コロナ禍のため、福島忠さん(85)=白山市源兵島町=が唯一出展した。グループの作品展は20年近く続いてきたが、高齢化で年々会員が減少している。今年は「ひとり展」となった福島さんは「来年はぜひグループ展を開きたい」と願う。

 パッショネイトは金沢美大の昭和33年卒業生などが中心となり、メンバー8人で水墨画や洋画、写真のグループ作品展を20年近く開催している。

 近年はメンバーが相次いで亡くなり、会員は3人となった。今年はコロナ禍が追い打ちをかけ、芸術活動を自粛せざるをえなかった。会の代表を務める福島さんは「美大卒業者として、命が続くうちは美術表現を続けたい」と、今年は自分だけでも出品し、作品展を開催することにした。

 会場には、5月の犀川の風景や、奈良の夕暮れと人物画を融合させた大型の絵画など、福島さんがこれまで手掛けた25点が展示された。図工、美術の教員として市内の小中学校で教鞭(きょうべん)を取っていた時、木工ミシンを使って仕上げた立体作品も並べた。

 福島さんは「写実的な作品の表現は誰にも負けない気持ちで描いている。たくさんの人に見てほしい」と話した。会期は28日まで。