メッツが救援右腕・メイを獲得へ 2年1500万ドルとの報道

今オフの大型補強を予想されているメッツがいよいよ動き始めた。複数の現地メディアが日本時間12月2日に報じたところによると、メッツはツインズからフリーエージェントとなった救援右腕トレバー・メイと契約合意に至ったようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはメイの契約が2年1500万ドル前後の規模であることを伝えている。サンディ・アルダーソン球団社長は捕手、先発投手とともに救援投手を今オフの補強ポイントの1つに挙げていた。

現在31歳のメイは、今季ツインズで24試合に登板して23回1/3を投げ、1勝0敗2セーブ、9ホールド、防御率3.86、38奪三振を記録。奪三振率14.66は自己ベストの数字だった。トミー・ジョン手術を受けて2017年シーズンを全休したが、復帰後の3年間は防御率3.19と安定。フォーシームの平均球速は2018年から94.0マイル→95.5マイル→96.3マイルと年々上昇している。

メイはエドウィン・ディアス、ジューリス・ファミリア、デリン・ベタンセス、ミゲル・カストロ、ブラッド・ブラックらとともにメッツのブルペンを形成することになる。先発投手の補強に成功した場合、セス・ルーゴもブルペンに加わるだろう。メッツのブルペンは今季、メジャー18位の救援防御率4.60に終わっており、メイにはブルペンの立て直しに貢献することが期待される。

なお、メイはメッツでジェレミー・ヘフナー投手コーチと再会する。ヘフナーは2019年にツインズで投手コーチ補佐を務めていたが、この年メイは65試合に登板して5勝3敗2セーブ、17ホールド、防御率2.94という自己最高の成績をマーク。メイはヘフナーと良好な関係を築き、ヘフナーの指導の下で好成績を残していた。まだメッツの来季のコーチ陣の顔ぶれは正式に発表されていないが、メイにとってヘフナーの存在がメッツと契約する決め手となったのかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.