レッドソックス サイ・ヤング賞2度の34歳・クルーバーに興味

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシが日本時間12月2日に伝えたところによると、レッドソックスはレンジャーズから来季オプションの行使を拒否されてフリーエージェントとなった先発右腕コリー・クルーバーの獲得に興味を示しているようだ。クルーバーは故障により今季1イニングしか投げられなかったものの、インディアンス時代にサイ・ヤング賞を2度受賞。レッドソックスは崩壊した投手陣の立て直しが今オフの最優先課題となっている。

現在34歳のクルーバーは2014年(18勝9敗、防御率2.44、269奪三振)と2017年(18勝4敗、防御率2.25、265奪三振)にサイ・ヤング賞を受賞。2016年にも18勝、2018年には自己最多の20勝をマークするなど、インディアンスのエースとして活躍してきた。ところが、2019年は故障の影響で7試合しか投げられず、2勝3敗、防御率5.80と不本意なシーズンに。トレードでレンジャーズへ移籍して復活を目指した今季も故障に泣き、わずか1イニングしか投げられなかった。

シーズン終了後、レンジャーズはクルーバーの年俸1800万ドルの来季オプションの行使を拒否。クルーバーはバイアウトの100万ドルを受け取ってフリーエージェントとなった。モロシによると、故障が癒えつつあるクルーバーは今月中にもブルペンでの投球練習を開始できる見込みだという。また、オフシーズンを過ごす自宅がボストン近郊にあることをレッドソックスとの契約を後押しする要素として挙げている。

レッドソックスは今季、クリス・セールやエドゥアルド・ロドリゲスの離脱もあって投手陣が崩壊し、チーム防御率5.58はメジャー28位。先発防御率5.34はメジャー25位、救援防御率5.79はメジャー27位と先発、リリーフとも全く機能しなかった。来季はセールとロドリゲスが復帰できる見込みだが、この両左腕を除くとある程度計算できる先発投手はネイサン・イバルディしかおらず、今オフの補強が急務となっている。

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