ブリュワーズが好守の捕手・メイリーを1年契約で獲得へ

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが日本時間12月2日に伝えたところによると、ブリュワーズはパイレーツからフリーエージェントとなった29歳の捕手、ルーク・メイリーと1年間のメジャー契約を結ぶことで合意に達したようだ。今季のメイリーは守備力を高く評価されてパイレーツに加入したものの、開幕前の紅白戦で右手人差し指を骨折してシーズンを全休することに。シーズン終了後に40人枠から外され、フリーエージェントとなっていた。

メイリーは2015年にレイズでメジャーデビューし、最も出場試合数が多かったのはブルージェイズ時代の2018年(68試合)。レイズで2年間、ブルージェイズで3年間、メジャーとマイナーを往復しながら控え捕手を務めてきた。メジャー通算打率.198、OPS.556という数字が示すように、打撃力は明らかに平均以下だが、安定した守備力は高く評価されている。

今季のパイレーツは実力不足の投手陣を捕手の守備力でサポートするという方針を掲げ、正捕手のジェイコブ・ストーリングスに加えてメイリーを控え捕手として獲得。しかし、残念ながらメイリーは開幕前の紅白戦で負傷し、パイレーツでは1試合もプレーできなかった。

ブリュワーズの40人枠には現時点ですでに5人の捕手がおり、オマー・ナルバエスとマニー・ピーニャの2人が主力。デービッド・フレイタスとジェイコブ・ノッティングハムの2人もメジャー経験があり、22歳のマリオ・フェリシアーノはルール5ドラフトからのプロテクトのために先日、40人枠に登録されたばかり。ただし、メイリーとメジャー契約を結んだことを考えると、ナルバエスとピーニャのいずれかがノンテンダーFAとなる可能性もありそうだ。

ブリュワーズとメイリーの1年契約について、現時点では金額などの詳細は明らかになっていない。なお、メイリーはマイナー・オプションを残しているため、必ずしも開幕ロースターに入れる必要はなく、3~4番手の捕手としてマイナーで待機させておくことも可能である。

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