『純白の光』犠牲者を追悼 爆心地公園入り口、26日まで

平和について考えてもらおうと点灯されたイルミネーション=長崎市松山町

 長崎市松山町の爆心地公園入り口にある全長約20メートルのメタセコイアの木に、原爆犠牲者を追悼する純白のイルミネーションが取り付けられ、鮮やかな光があたりを照らしている。26日まで。
 被爆から75年がたち原爆の記憶が風化していく中、イルミネーションを見て平和を考えてもらおうと、市の地域活性化を目的に活動する市民有志「長崎を元気にする会」(会長・中村鉄男中村工務店社長)が企画した。
 メタセコイアの木のほか、爆心地公園入り口の生け垣も白い光でライトアップ。約1万6千個の発光ダイオード(LED)を使用した。中村会長は「純白の光を見て心を和ませてほしい」。買い物帰りにイルミネーションを見た宝栄町の主婦、弦巻喜久枝さん(83)は「きれいな光で亡くなった御霊も喜んでいるはず」とそっと木を見上げた。

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