国民投票法の改正案、今国会の採決は見送り

 自民党の二階俊博幹事長と立憲民主党の福山哲郎幹事長が1日、国会内で会談し、憲法改正への入り口にあたる「国民投票法改正案」について、今国会での採決を見送り、次期通常国会において何らかの結論を得ることで認識を共有した。

 一方、安倍晋三前総理の後援会が都内のホテルで催した『桜を見る会前夜祭』への参加者による参加費で賄えない部分を安倍氏側が補填した問題や安倍氏が発行はなかったとする領収書や明細書がホテル側から安倍氏側に発行されていたことを巡る事実関係についても、安倍前総理から説明を得る必要があり、福山氏は安倍前総理の国会招致を二階氏に強く要請。コロナ対応のための議論のための会期延長案件も含め、両党の国対委員長間で協議することになった。

 福山氏は会談後に記者団に応じ「今国会での国民投票法改正案採決見送りを決めていただいたことは評価したいと申し上げた。また、次の通常国会では静かな環境の中で粛々と議論を行い、何らかの結論を得ることは承知したと申し上げた」と明かした。

 また、桜を見る会前夜祭問題に関しては「安倍前総理のこれまでの国会での答弁が、あらゆる点で事実と違うことが一斉に報道されている。これは院の権威に関わることであり、看過できることではない」として国会への安倍前総理の招致を強く求めたことを強調した。(編集担当:森高龍二)

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