今季16本塁打のブレーブス・デュバルがノンテンダーFAに

ブレーブスは日本時間12月3日、今季チーム2位の16本塁打を放ったアダム・デュバルに来季の契約をオファーすることを拒否し、デュバルがノンテンダーFAとなったことを発表した。ブレーブスでデュバルを上回る本塁打数を記録したのはナショナル・リーグ本塁打王に輝いたマーセル・オズーナ(18本塁打)だけで、デュバルの16本塁打はリーグ3位タイの数字だった。今回の決断には来季ナ・リーグで指名打者制が採用されるか不透明であることが影響しているようだ。

現在32歳のデュバルは、今季ナ・リーグで指名打者制が採用されたことによってオズーナが指名打者として起用されるケースが増えたため、正左翼手の座を獲得。57試合に出場して打率.237、出塁率.301ながら16本塁打、33打点、長打率.532、OPS.833と自慢のパワーを発揮した。レッズ時代の2016年にはいずれも自己最多となる33本塁打、103打点をマークしてオールスター・ゲームに選出され、翌2017年も31本塁打、99打点を記録。2019年にはブレーブスで41試合のみの出場ながら10本塁打、長打率.567、OPS.882の好成績を残した。

決して打つだけの選手ではなく、強肩を武器に2017年には15補殺を記録。2016~18年の3シーズンで合計30補殺をマークし、守備防御点でも2016年に+17、2017年に+11、2018年にも+17の好成績を残した。今季も左翼の守備では守備防御点+2と安定したパフォーマンスを披露。ただし、右翼で守備防御点-2に終わったため、外野トータルでの守備防御点は0となっている。

ブレーブスはオズーナとの再契約を目指しているが、来季もナ・リーグで指名打者制が採用されることがまだ決まっていない。オズーナが残留して指名打者制が不採用となった場合、デュバルは余剰戦力となってしまうため、ブレーブスは来季年俸が470万ドル前後と予想されるデュバルに来季の契約をオファーするのは得策でないと判断したようだ。

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