米CDC所長、コロナで今冬は「米公衆衛生史上最も困難」と予想

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[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は2日、全米で猛威を振るう新型コロナウイルスについて、ワクチンが普及する前の今後3カ月が「米国の公衆衛生史上最も困難な時期」になると警告した。

同所長は全米商工会議所財団が主催したライブ配信イベントで、感染拡大のスピードを鈍らせるためにマスク着用や密集の回避、手洗いなどの対策をさらに強化するよう米国民に呼び掛けた。

同氏は、足元のコロナ感染拡大は地理的な広がりや感染率の上昇カーブの傾き、入院者数、死者数でみると、過去の流行の波よりもはるかに壊滅的であることが既に証明されていると指摘。死者数以外にも、米国は医療崩壊の危険性に直面しているとした。

「現実として、12月、1月、2月は厳しい時期になるだろう」とし、「私は実際、米国の公衆衛生史上最も困難な時期になると見込んでいる」と語った。

米国のコロナによる死者数は27万人を超えており、ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)によると、一定の距離を保つソーシャルディスタンスやマスク着用にさらに注力しなければ、来年3月1日までに45万人近くに達する可能性がある。

レッドフィールド氏は「2月までに(死者数が)15万─20万人増える可能性がある」と警告した。

米国の保健専門家は2日、米ファイザー と独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの使用を英政府が緊急承認したことを歓迎。米当局も近く追随する可能性がある。

ロイターの集計によると、米国内のコロナ入院者数は1日、4日連続で過去最多を記録し、10万人に近付いた。同時に、医療従事者の多くが体調を崩す中、医療機関は人手不足が深刻になっている。