幕際2発、モンテ起死回生

町田に3-2で勝利

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〈山形―町田〉後半ロスタイム、山形のMF渡辺凌磨(右)がヘディングシュートを決め2―2の同点とする=天童市・NDソフトスタジアム山形

 サッカーJ2は第38節の2日、各地で11試合が行われた。モンテディオ山形は天童市のNDソフトスタジアム山形で町田と戦い、3―2で勝利した。2試合ぶりの白星とし、通算成績は15勝11分け12敗。順位は7位に上がった。

 中2日の連戦で山形は先発5人を変更した。前半3分、ゴール前のこぼれ球を振り抜かれて失点。同24分、左CKをFW前川大河が右足で押し込み、1―1で折り返した。後半22分に失点したが、同ロスタイムにMF渡辺凌磨がFKを頭で合わせて同点に。2分後に途中出場のMF加藤大樹がスルーパスに抜け出し、左足で勝ち越し点を奪った。

 山形は次節の6日、長崎県諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で長崎と対戦する。

 【評】山形は後半ロスタイムの2得点で逆転勝利。町田の球際の強さと連動したプレスに押され、終始苦しい展開が続いた。試合終盤は左サイドを軸に縦に速い攻撃に切り替えた。MF渡辺が同点弾で勢いづけると、細かい連係でDFの背後を取ったMF加藤が決勝点を挙げた。

【青炎】今季初の逆転勝ち  敗色濃厚の後半ロスタイム、試合の流れは一気に山形へと傾いた。MF渡辺凌磨のヘディングシュートで同点としただけでは止まらない。ゴール近くまで突進したMF加藤大樹が左足を振り抜くと、今季初めて逆転の歓喜が待っていた。

 コンディションを優先したという選手構成で、途中出場の多かったベテランや若手を組み合わせたが、攻守でテンポは上がらない。連動したプレスに太刀打ちできず、長すぎる劣勢の時間が続いた。

 1―2の後半ロスタイム、勝利を確実にしたい町田が、山形の陣地でボールを回そうとした矢先だった。途中出場の加藤が倒されて中央左でFKを獲得。「点を取りたいという気持ちだけで入った」という渡辺が一歩先にスペースに走り込み、頭で決める同点ゴール。鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように土壇場でギアが上がった。

 決勝点はわずか2分後だ。ペナルティーエリア手前でMF南秀仁がボールを受けると、加藤は「必ず来る」と狭いエリアを突破するため、背後を狙う構えに出た。味方も走り込んでいたゴール前は混戦。「何かが起きる」と、守備側には対応の難しい速いクロスを送ると、誰にも触れずネットを揺らした。

 J1昇格の可能性が消滅した中、意地を示した1勝。試合内容への反省も忘れなかった加藤は「チームとしてやれることはもっとある」と残り4試合への意欲を示した。

まだまだうまくならなければ  石丸清隆監督の話 ボールを握って(保持して)前に運べず、ほとんど自分たちのやりたいことが出せなかった。コンディションのいい選手を送り込んだが、なかなかうまくいかなかった。よくこれで勝てたと思うほどで、まだまだうまくならなければいけない。グループとして修正する力を身に付けたい。