WECフル参戦のモントーヤがIMSAにも助っ人で登場へ。最高峰復帰のMSRが起用発表

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2019年シリーズチャンピオンであるファン・パブロ・モントーヤは、マイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の第3ドライバーとしてチームに加わり、MSRの2021年ドライバーラインアップを完成させた。

 元F1ドライバーでインディ500ウイナーでもあるコロンビア人は、2021年のWEC世界耐久選手権にドラゴンスピードから自身初となるフル参戦することが決定しているが、これに加えて過去3シーズンにわたって活躍してきた北米スポーツカーシリーズへの参加が決まった。

 モントーヤが乗り込むのは来季、最高峰カテゴリーに復帰するMSRの60号車アキュラARX-05。アキュラ・チーム・ペンスキーの元で慣れ親しんだこのマシンで、デイトナ24時間とセブリング12時間、ワトキンスグレン6時間、プチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)の4戦からなる“ミシュラン・エンデュランスカップ”に出場する。
 
 マシンをシェアするのはフルシーズンドライバーであるオリビエ・プラとデイン・キャメロン。後者は2019年にともにIMSA王者となった戦友だ。開幕戦のデイトナ24時間では、4人目のドライバーであるAJ.アルメンディンガーがこのラインアップに加わることになる。

 2018年のデビュー前からアキュラDPiの開発に携わってきたモントーヤは、プロトタイププラットフォームに関する豊富な経験と知識をMSRにもたらすことになるだろう。

「来年、マイヤー・シャンク・レーシング(のプログラム)に参加できることをとても楽しみにしている」と語ったモントーヤ。

「僕はいつもサーキットでマイク(マイケル・シャンク代表)を見てきた。2021年の契約をまとめるために、本当にシンプルでストレートな会話をしたんだ」

 Sportscar365は、モントーヤが元々スコット・ディクソンに割り当てられていた場所を引き継ぐことになったこと、“キウイ”が同じく第3ドライバーとしてチップ・ガナッシ・レーシングのキャデラックDPi-V.Rプログラムにリンクしていることを理解している。

■目標は未達成のアキュラでのデイトナ優勝

 モントーヤがオハイオを拠点とするチーム(MSR)に加わったことで、キャメロンとは過去3年間チームメイトとして同じマシンをドライブしていたこともあり、さらに相性が良くなったと考えられる。

「デインと僕は本当に素晴らしい関係を築いていて、それは友情にも繋がっている」とコロンビア人は付け加えた。

「僕たちはお互いを本当に理解しており、競争力を高めるために互いに何が必要なのかを知っているんだ」

「彼との関係が継続することを楽しみにしているよ。もちろん、オリビエ(・プラ)とAJ(アルメンディンガー)と一緒にドライブするのも楽しみだ」

「AJとはNASCARを走っていた頃からの知り合いで、何度もホイールをぶつけ合ったことがあるよ」

「デイトナでは何度か優勝しているけど、アキュラではまだ達成できていない。その最初の勝利を得るのは素晴らしいことであり、マイクがまとめたラインナップであればそれが可能であることを僕は知っている」

2019年、ファン・パブロ・モントーヤとデイン・キャメロンはアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05を駆り、その年のドライバーズチャンピオンとなった。

© 株式会社三栄