【バレーボール】試練の1年、ベスト32で大会を終える/第73回全日本バレーボール大学男子選手権 2回戦vs福山平成大

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ついに迎えた、全日本インカレ。対するは、一昨年は準優勝、昨年はベスト8と西日本の大学バレーを牽引する福山平成大。お互いがセットを取り合うなど、均衡した展開が続いたが、最後は相手の攻撃を止めることが出来なかった慶大。セットカウント1-3と、無念の敗戦となった。このチームで迎える最後の大会は2回戦敗退、ベスト32で幕を閉じた。

2020年12月1日(火)

第73回全日本バレーボール大学男子選手権2回戦

慶大×福山平成大

@荒川区総合スポーツセンター

慶大	セット	福山平成大
21	1	25
25	2	20
22	3	25
19	4	25
ポジション	背番号	名前(学部学年・出身校)
S	26	谷舜介(環3・徳島城東)
WS	23	小出捺暉(環3・駿台学園)
MB	9	降小雨(商2・慶應)
OP	2	松本喜輝(環1・九州産業)
WS	5	吉田祝太郎(政4・慶應)
MB	19	樫村大仁(環4・茨城高専)
Li	7	永田将吾(総3・高松)
途中出場	12	清水柊吾(総4・広島城北)
29	高倉真古都(商2・慶應)
14	赤川拓(理4・横手)
5	宮川郁真 (総3・松本県ヶ丘)

スパイクを決めるOH吉田

注目の第1セット。降小雨(商2・慶應)の強烈なクイックで得点を重ねるも、スタートからサイドアウトが続く展開のなか、先につき離したのは福山平成大だった。相手のサーブやスパイクに翻弄され、中盤に連続失点。22-16と大きくリードを許してしまう。松本喜輝(環1・九州産業)の2本のサービスエースなどで22-21と詰め寄った慶大であったが、最後は3連続失点。追い上げむなしく第1セットを落としてしまう。

Liとしてチームの守備をまとめる永田

続く第2セット。序盤から松本のサーブや吉田祝太郎(政4・慶應)のスパイクなどブレイクし、12-7とペースを握る。中盤以降も降や松本にボールを集め、安定して得点を重ねると25-21と危なげなく第2セットをものにする。

接戦で第3セットを落とし、迎えた第4セット。序盤から競り合う展開が続き、14-14ともどかしい時間が続く。小出捺暉(環3・駿台学園)が相手ブロックに捕まると、慶大はタイムアウトを取り、立て直しを図る。しかし、その後も相手の攻撃を止められず18-14とリードされてしまう。最後まで粘り強い守備で意地をみせた慶大であったが、試合を通して苦しめられたバックアタックを交えた相手の多彩な攻撃の前に19-25とこのセットを落とし、試合終了。無念の2回戦敗退となった。

2020年のシーズンが終わった

今年の1年間は試練の連続だった。新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中止になり、「一部昇格」に挑むことすらできなかった。代替大会前には、チームを引っ張ってきた主将の吉田がケガで戦列を離れた。しかし、目標はあくまでも「全カレでの優勝」「日本一」と、自分たちを信じて取り組んできた。試合後、宗雲監督は「自分たちの望む結果は出なかったが、一丸となって生き生きと戦ってくれた」と語った。その言葉の通り、4年生の意地が随所にみえる、集大成にふさわしい試合であった。

12月19日に控える早慶戦が今年のチームで戦う最後の試合となる。1部リーグ5連覇、全カレ3連覇と大学バレー界の覇者・早大と対峙する。2年連続でフルセットでの敗戦と涙をのんでいる慶大。どんな戦いをみせてくれるのか、楽しみだ。

(記事・写真 持丸嘉昭)

以下、コメント

宗雲健司監督

――今日の試合を振り返って

まず相手にとって不足はない素晴らしいチームで、戦うことを楽しみにしてて、これで結果が出れば本当によかったんだけど、自分たちの望む結果は出なかったんだけど、一丸となって生き生きと戦ってくれてたんで。勝たせられなかったのは私の責任なので、彼らは勝ちたかったんだろうけど、でもその前に最後の最後に一丸となってできたので、選手、サポートスタッフに感謝です。

――インカレに向けてのチームの雰囲気

インカレ出場が決まるかもしれないよ、可能性があるよっていうことは伝え続けながら、それでも4年生のモチベーションに大きな波が合って、すごくチームを引っ張るのが4年生も難しかっただろうし、ついていく3年生も納得できない部分もあって、その期間が結構長かったので、4年生もつらかっただろうし、難しかったですね。インカレが決まったっていう連絡が来たときに、正直さぁ決まったぞって、全員が思ってるわけではなかったので、そこの部分が難しかったですね。やっと今週一週間で、福山平成とやるっていうイメージを持ってくれて。どこの大学も一緒だとは思うんですが、難しかったですね。

――4年生のプレーは

よかったですね。祝太郎はね、足の負傷で万全ではなくて、昨日も心配してみてたんだけど、今日は気力でなんとかしようとしてて、祝太郎としては納得いかないプレーだったんだと思うんだけど、その分周りの子たちが支えながら、ミドルもよかったし、パスを返した永田もナツキも頑張ってたし、松本も決定率すごかったんじゃないかな。本当にチームらしく、よかったです。

――早慶戦に向けて

まずコロナの状況のなかで、延期にはなったけども、早稲田さんが会場も提供していただいて、日程も無理やり年末の大変な時に、組んでいただいたことに感謝してます。まず学生さん、松井監督に感謝して、その思いをしっかりプレーで正面突破ってやってくれればなと思います。それが恩返しじゃないかなと思います。

吉田祝太郎主将(政4・慶應)

――今日の試合を振り返って

1個のトスミスとか、サーブミスとか、今年の実力なのかな、現在の。できなくてしょうがなかったというよりは、実力がそのまま出て、向こうの方が1枚上手だったっていう感じですかね。イメージ的には。

――インカレに向けてチームの雰囲気

けっこう色々あって、正直今日やろうっていうのもあんまりチームも一つになってなかったし、それはキャプテンの僕が責任を感じなければならないのかなと思うんですけど、全カレ決まって、みんなおおってなるのかなって思ってたんですけど、意外とそうでもなくて、色々上級生と下級生の関係とかチームのことでごたごたしてて。今日だけみればみんな頑張ってたんですけど、それまでの所でごたごたしててボロがでちゃったのかなって所ですね。

――ご自身の調子は

捻挫している時に筋肉自体落ちちゃってジャンプ力が結構落ちてしまったんですよ。そういう所ではあんまり調子はよくなかったのかなとは思うんですけど。今日くらいの相手だったらもうちょっと決めたかったなというのはありますね。セッターとのコンビも、まだ完成度低くて、仕上がる前に試合になっちゃったっていう、本当は100%に持っていって試合にしたかったですけど。間に合わなかったという所で、悔しさがありますね。

――4年生として迎える全カレでした

言い出すときりがないんですけど、色々こうしたいとか、ああしたいとかすごい自分のなかではあって、その思い通りにいかないことばっかりなんですよね。色んな子の意見とか、監督の意見とか取り入れながら、上手くやった結果これというか。今の現状のポジションだと、ベスト32というのが実力通りだろうなという。負けるべくして負けた、福山平成は勝つべくして勝ったなと思いますね。バレーのクオリティも向こうの方が高いし、大会の振り返りとしては、こうなるのは分かってたというか、僕も勝つために試合しましたけど、今のチームだったら向こうの方が上手だろうなというのは客観的に分析すると思いますね。

――早慶戦に向けて

2週間しかなくて、できることって限られていると思うんですけど、どこを伸ばすか、どこを絞って練習するのか決めて、早慶戦ではもう一皮むけたチームを見せれるといいかなと思います。

樫村大仁副将(環4・茨城高専)

――今日の試合を振り返って

今日の試合っていうのは、相手が決まってて、それなりに期間もあったので、対策とか万全な状態で挑むことができたんですけど、実際に今日臨んでみて思ったのは、作戦自体はハマってたんですが、ハマった後のちょっとした小手先のプレーとか、相手の方が1枚上手だったなという印象です。

――インカレに向けてチームの雰囲気は

僕らのチーム自体の当初の目標がこの大会で日本一を取るっていうので動いていたので、そこに対してこの大会ができるというのは、喜ばしいことだなとは思いました。今日に挑むまでには、毎日福山平成とどう戦うかという話はしていて、気持ちの面でも結構作れていて、雰囲気自体はいい雰囲気で臨めんたんじゃないかなと思います。

――4年生として迎える全カレでした

4年間やってきて、かけてる大きさっていうのは違くて、やはりかけてる大会で、結果としては負けてしまってものすごい悔しいんですけど、自分たちが場面場面とか、臨むまでの準備という面ではやれることはやってきたので、僕としては、結果でみたら悔しいけど、できなかったとかそういう所での悔いはあんまりないです。

――早慶戦に向けて

モチベーションとしてはすごい難しいと思うんですけど、全体としては。でも、僕個人としては、大会はあるということで、今回と同じように期間は設けられているので、しっかり万全の対策をして、さっき言ったように自分たちのやること、相手がいくら日本一のチームであろうが、やることはあると思うので、やるべきことっていうのをしっかりこなして、残り20日くらい、毎日、毎日それを積み重ねて、自分たちの強みに出来ればなっていう風に思います。