応募3万件、倍率15倍 田辺市の観光キャンペーン

©株式会社紀伊民報

熊野古道沿いの展望台から見る熊野本宮大社の大鳥居(和歌山県田辺市)

 新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ観光業を支援しようと、和歌山県田辺市が実施した「たな旅キャンペーン」に3万160件の応募があった。市内の対象施設で使える宿泊券(2万円分)を抽選で2千人に贈る企画で、倍率15倍と大きな反響を呼んだ。一方で、全国で感染者が増加しており、担当者は「感染防止にご協力いただき、安全な旅を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 市民限定の「じもたび(地元旅)キャンペーン」とは別に、全国を対象に10月26日から11月20日まで申し込みを受け付けた。宿泊券の利用期間は12月1日~来年2月28日で、市内86施設で使える。

 応募は全47都道府県からあったが、5割近くが県内からの申し込みだったという。

 募集開始は「第2波」のピークが過ぎた時期だったが、ここにきて感染者が全国で急増している。

 市は11月末、当選者に宿泊券を発送。その際、観光業界団体などでつくる旅行連絡会が感染防止の留意点をまとめた「新しい旅のエチケット」のチラシを同封した。

 市観光振興課の担当者は「コロナ禍で観光業が落ち込んでいる中、予想をはるかに上回る反響を頂きありがたい。宿泊施設側は業界のガイドラインを守って感染対策を徹底しているが、観光客の方々にもエチケットを守りながら安全な旅を楽しんでほしい」と呼び掛けている。