ドミンゴ・サンタナがヤクルトへ 2017年30本塁打のスラッガー

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは日本時間12月3日、自身のTwitterでインディアンスからフリーエージェントとなったドミンゴ・サンタナが東京ヤクルトスワローズと契約合意に達したことを伝えた。年数や金額といった契約条件の詳細はまだ明らかになっていない。サンタナは今年8月末にDFAとなってインディアンスの40人枠から外れ、代替キャンプ地へ降格。シーズン終了後、年俸500万ドルの来季オプションを破棄されてフリーエージェントとなっていた。

現在28歳のサンタナは、昨年12月にマリナーズからノンテンダーFAとなり、今年2月にインディアンスと1年150万ドル+オプション1年で契約。正右翼手として開幕を迎えたものの、24試合に出場して打率.157、2本塁打、12打点、OPS.583に終わり、メジャーでの出場は8月29日(現地時間)のカージナルス戦が最後となった。今オフは移籍市場の冷え込みが予想されているため、サンタナは日本で好成績を残してメジャーに復帰する道を選択したと見られる。

サンタナが自己最高の成績を残したのはブリュワーズ時代の2017年で、この年は151試合に出場して打率.278、30本塁打、85打点、15盗塁、OPS.875をマークした。しかし、178三振を喫した打撃の粗さや外野3ポジション合計で守備防御点-10に終わった守備の拙さを懸念され、ブリュワーズは同年オフにクリスチャン・イェリッチとロレンゾ・ケインを獲得。そのため、サンタナはブレイクしたにもかかわらず定位置を失い、2018年12月にトレードでマリナーズへ放出された。

2019年はマリナーズの一員として来日し、日本での開幕戦で逆転グランドスラムを放つなど、開幕4試合で3本塁打を放つ最高のスタート。ところが、その後は失速し、結局121試合に出場して打率.253、21本塁打、69打点、8盗塁、OPS.770と2017年を下回る成績に終わった。また、守備面でも精彩を欠き、左翼で守備防御点-10、右翼で同-6と投手陣の足を引っ張った。

三振は多いものの、今季自己最高の四球率15.5%を記録するなど選球眼は悪くなく、メジャー通算打率.255に対して出塁率.341を記録。逆方向にも一発を放てる長打力は文句のつけようがなく、日本の投手に適応できれば本塁打を量産するに違いない。心配なのはやはり守備面。動きが悪いだけでなく、2019年に12失策(守備率.940)を記録したようにミスも多く、大きな穴となってしまう可能性もあるだろう。

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