学校史の資料活用を探る 県立高OBが協議会発足

発足した校史資料研究協議会のメンバー(協議会提供)

 神奈川県立高校の歴史を刻んだ資料の収集や活用を考える「校史資料研究協議会」が発足した。卒業生有志らが参加し、今後の資料保全の在り方などについて自由に意見を交える。

 10月に産声を上げた協議会には、小田原、横須賀、横浜平沼、横浜緑ケ丘、平塚江南、鶴見の各県立高の卒業生や同窓会が参加。創立が古く、校史を伝える展示施設がある横浜平沼など3校の連絡会として企画や資料整理のノウハウと課題を共有してきたが、他校の関係者からも関心が寄せられるなどしたため衣替えした。県立高の同窓会員であれば参加できるという。

 具体的には、校史資料の収集や保存、整理などについて意見や情報を交換。展示施設の開設・運営や展示会の開催も視野に入れている。

 協議会の担当者は「貴重な記録であっても、保存期間が終了した資料は処分されてしまうことが多い」と教育現場の課題を指摘。「記念誌を編集する際に必要な資料の収集に同窓会が主体的に関わっていく必要もある」と取り組みの意義を強調している。

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