「厳しさと愛を兼ね備えた存在に」「強いのは当たり前」鷹・小久保ヘッドの一問一答

ソフトバンクのヘッドコーチに就任した小久保裕紀氏【写真:荒川祐史】

「手本として球界を引っ張るんだという自覚を主力が持てるような組織になれば」

ソフトバンクは3日、球団OBの小久保裕紀氏が新たに1軍ヘッドコーチに就任すると発表した。同日、小久保氏はPayPayドーム内で記者会見を行い、意気込みを語った。会見での小久保氏の主な一問一答は以下の通り。

――ホークスにお帰りなさい。
「ありがとうございます」

――今の気持ちは?
「コーチの就任で会見の場を設けてくれた球団に感謝しています。ホークスのユニホームに袖を通すということで、16年間着させてもらってきて、恩返しをできる機会をいただいた。ヘッドコーチという初めての役職ですが、監督とコミュニケーションをとってやっていきたいと思っています」

――打診はいつ頃に?
「打診は三笠GMから日本シリーズ直後にいただいて、そのあと工藤監督とも話をしました。『野手の強化をやって欲しい』と。その後『やらせていただきます』と返答しました。しばらくホークスから離れていて、いよいよかとワクワクしました」

――いつかホークスに戻りたい思いがあった。
「それは入団当初からありました、そういう夢を持ってやることが大切だと根本さんにも言われていた。嬉しいですし、8年が経ちましたけど、一緒にやった選手もまだいるので、入りやすいかなと思います」

――王会長へのご報告は?
「電話で報告させていただきまして『存分にやりたいことをやってください』と言われました」

――現在のホークスの印象は?
「他球団が呆れ返るくらいの強さ。ただ強いのは当たり前。強くなくちゃいけない。今はホークスが球界のリーダー、球界を引っ張るチームになってきた。手本として球界を引っ張るんだという自覚を主力が持てるような組織になればいいな、と。ベテラン、主力に指導できればいいなと思います。中心選手は背中で見せないといけない。扱いにくい選手にはなってはいけない。主力が手本にならないといけない。そこが1番求めるところですね」

――ヘッドコーチとしての意気込みを。
「責任は重大です。工藤監督と選手のパイプ役、コーチ陣とのパイプ役として、厳しさと愛を兼ね備えた存在でありたい。入って負けたと言われたくないので、やるのは選手ですが、チームがいい方向に向かっていけるように手助けできればなと思います」(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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