神奈川県警、部下に不適切言動の地域部長を業務指導 「威圧するつもりなかった」

神奈川県警本部

 部下への指導を巡り不適切な言動があったとして、県警は3日、本部地域部長の男性警視長(60)を業務指導とした。業務報告を受けた際に威圧的な口調や態度になることがあり、県警監察官室は「配慮が足りない部分が認められた」としている。

 同室によると、警視長は6月、部下の男性警視を厳しい口調で叱責(しっせき)したほか、手渡された書類を投げ返すなどした。警視は精神的苦痛を受けて体調を崩し、10月から仕事を休んでいる。他の部下にも威圧的な言動で接することがあった、としている。

 警視長は「威圧するつもりはなかった」とする一方、業務指導を「重く受け止める」と話しているという。同室は「業務上必要かつ相当な範囲を超えていない」としてパワーハラスメントとは認定しなかった。

 業務指導は、懲戒処分より軽い訓戒や注意にも至らない措置。

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