阿蘇神社・拝殿の上棟祭 熊本地震で倒壊 来年6月完成予定

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拝殿の上棟祭を終え、一般の参拝者も集まる中であった餅まき=3日、阿蘇市の阿蘇神社

 熊本地震で倒壊して再建中の阿蘇神社(阿蘇市一の宮町)で3日、柱や梁[はり]の組み上げが終わった拝殿の上棟祭があった。完成は来年6月の予定。

 式には神職、氏子、工事関係者ら約60人が参加。棟に取り付けた紅白のひもを参加者が引く「曳綱[ひきつな]の儀」や、大工が屋根に上がって木づちを振り下ろす「槌打[つちうち]の儀」などで工事の安全を祈願した。式後の餅まきには、一般の参拝者も手を伸ばしていた。

 木造の拝殿は8割以上が県産材。阿蘇中央高の演習林から寄贈された樹齢91年のヒノキ50本も含まれる。工事の進捗[しんちょく]率は約60%で、今後は壁や天井、内部の造作をする。

 阿蘇惟邑宮司(32)は「正月には拝殿の近くでお参りできるので、復旧状況も見てもらえる」。氏子会長の小代勝久さん(86)は「(来年)7月の御田祭は盛大にしたい」と完成を待ち望んでいた。

 一方、国指定重要文化財の楼門は、素屋根の中で元の部材を修復中。組み立ては来月後半に始まり、2023年12月の完成を目指す。(山下友吾)