MLB通算282発男の本領は来季? 意地見せたモヤ 12球団助っ人診断【オリックス編】

オリックスのアダム・ジョーンズ【写真:荒川祐史】

ヒギンスは41試合に登板し19ホールド、防御率2.40と合格点

ソフトバンクの4年連続日本一で幕を閉じた2020年のプロ野球。シーズンオフに入り、各球団は本格的に来季の戦力編成に着手している。すでに来季の新助っ人が決まった球団もあり、今後は続々と発表されていくことだろう。

では、12球団の助っ人外国人は今季、どれほどの活躍を見せたのだろうか? 各球団の助っ人たちの成績を検証し、その働きを診断していってみよう。今回はパ・リーグ最下位に終わったオリックスだ。

○投手
ブランドン・ディクソン(150万ドル 約1億6400万円)
39試合0勝4敗16セーブ5ホールド 防3.28

アンドリュー・アルバース(220万ドル 約2億4000万円)
16試合4勝8敗0セーブ0ホールド 防3.94

タイラー・ヒギンス(7000万円)
41試合3勝3敗0セーブ19ホールド 防2.40

オリックスは今季3人の外国人投手を抱えた。来日8年目のディクソン、来日3年目のアルバース、そして新助っ人のヒギンス。守護神として期待されたディクソンだが開幕直後の6月は4試合で防御率7.71と不安定な投球が続き中盤で持ち直したがシーズンを通し圧倒的な投球を見せることはできなかった。

アルバースは今季も先発の一角として期待され開幕ローテ入りを果たしたが勝ち星に恵まれず4勝8敗。1年目の2018年に9勝を挙げ同年に2年契約を結んだがその期待に応えることはできなかった。新助っ人のヒギンスは開幕こそ2軍スタートだったが150キロを超える直球を武器にセットアッパーに定着。10月は防御率5.14と崩れる場面もあった。

メジャー通算282発の超大物として期待されたジョーンズだったが…

○野手
アダム・ジョーンズ(400万ドル 約4億4000万円)
87試合302打数78安打12本塁打43打点 .258

アデルリン・ロドリゲス(7000万円)
59試合193打数42安打6本塁打25打点 .218

スティーブン・モヤ(6600万円)
46試合164打数45安打12本塁打38打点 .274

開幕前は12球団ナンバーワンの話題を集めたジョーンズ。メジャー通算1939安打に282本塁打の実績を引っさげて日本球界でプレーしたが2軍落ちを経験するなど87試合の出場に留まった。2年総額800万ドル(約8億8000万円)と大きな期待を背負ったが本来の実力を発揮するのは来年か……。

新助っ人のロドリゲスは右の長距離砲として期待され開幕スタメン入り。だが、調子は上がらず7月には左前腕部の打撲で登録抹消。目立った活躍ができず6本塁打と期待を裏切った。昨年中日からトレードで移籍したモヤは開幕を2軍で迎え出番もなかったがシーズン終盤にチャンスをもらうと46試合で12本塁打をマーク。意地を見せつけ来季の契約を勝ち取るだけの成績を残した。(Full-Count編集部)

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