ガンバ大阪スクールに直撃!プロを次々輩出するクラブが「今求める選手」とは?

Jリーグが誕生してから25年。日本にも多くのクラブが設立され、数県を除けばほぼ全国にプロのチームが本拠地を置く状態となっている。

ということは、様々な地域においてプロを目指せる環境が整いつつあるという意味でもある。

サッカーをしている子どもたちにとってはより充実した状況がある一方、どこに入るべきか…と迷うことができる環境でもあるといえる。

そして今回Qolyでは「今Jクラブのアカデミーやスクールはどんな選手を求めているのか?」と第し、様々なチームの育成に関わるコーチに直撃することにした。

第1回で取り上げることにしたのは、関西のサッカー界で大きな存在感を見せるガンバ大阪。J3にU-23チームを参加させている他、トップにも多くの生え抜き選手を送り込んでおり、その育成には定評がある。

U-23でスタジアムMCを務めているカゴノブアキ(@cage_nob)氏に依頼し、ガンバ大阪で万博・守口スクールリーダーを務めている己浪学コーチにZoomで取材させていただいた。ガンバ大阪に挑戦してみたいと思っている方はぜひ参考にして欲しい。(取材日:11月15日)

【動画】ガンバ大阪スクールに「どんな選手が求められているか」聞いてみた!万博・守口スクールリーダーの己浪学コーチに直撃

――お久しぶりです!まずは己浪さんの指導歴を教えていただいてもよろしいですか?

「もう10年ほどになります。現役時代に所属していたアミティエSC、YS横浜、ラインメール青森でもチームの子供たちに指導をしていました。引退して本格的に指導をし始めたのは4年前ですが、長々と指導はさせていただいています。

2016年にラインメール青森を退団後、1年間は鹿島アントラーズでスクールコーチを務めさせて頂きました。ガンバ大阪では3年目になります」

――鹿島アントラーズではどの年代を?

「おもに幼稚園年代から小学生年代を担当していました」

――ガンバ大阪では?

「年中から小学6年生、さらにジュニアユースも担当しています。さらに大人のクラスでは60~70歳の方も指導しています」

――ガンバ大阪ではトップチームで生え抜きの選手が多くプレーしていますね。特に今年はそれが顕著に思いますが、ユースの雰囲気に変化は?

「奥野耕平選手や唐山翔自選手、川﨑修平選手、そして昨日は芝本蓮選手も。ガンバ育ちの子たちが出ているので、小学生の保護者の方から『誰が注目の若手ですか?』と聞かれるようにもなりましたね」

――己浪コーチは「スーパーエリートクラス」も担当されているそうですが、このコースはどのようなカテゴリですか?

「4年制から6年生までのクラスがあります。外部からセレクションで募集して、一学年40人くらいのものとなっています。そこからJrユースに上がる子を見つけられたら…というクラスですね」

――ガンバ大阪は今どれくらいの規模でアカデミーを運営しているのですか?

「幼稚園クラス、小学生クラスを運営する普及部のアカデミー部門、中学生のジュニアユース部門、高校生のユース部門があります。

普及部の部分では、万博、豊中、守口、茨木立命館、枚方の5拠点で、1000人前後のスクール生が頑張っています。先程言った大人のクラスも250名ほどいらっしゃいます」

――鹿島にもいらっしゃった己浪コーチですが、ガンバ大阪の特色はどう感じますか?

「見ていて楽しい…やっぱり『ガンバの選手は上手いな』と言われることはすごく多いので、テクニックの部分、技術の部分はずば抜けていると思います」

――インタビューの肝の質問になりますが、ガンバ大阪のスクールやアカデミーはどんな子供や選手を求めているのでしょうか?

「人格の面では、特に今は『人として』というところをよく見られているなと思います。

ただサッカーが上手ければいいというよりは、協調性があったり、人としてリーダーシップを持っている選手だったり、そういう選手を求めていますね。

サッカー面で言えば、止める、蹴るができる子。個人で仕掛けられる子。選択肢があって面白いアイデアがある子を求めています」

――近々のセレクションの予定などは?

「近々で言えば、先程申し上げたスーパーエリートクラスのセレクションが毎年2月頃に開催予定です。

今ちょうど新しい中学1年生のジュニアユースセレクションが開催中なんですが、その追加募集も12月14日まで受け付けています」

――12月には「プロサッカー選手を目指すための一つのヒント」というオンラインイベント(残念ながら12月3日で申し込み終了)も開かれるそうですね。そこにはかつてガンバ大阪でプレーした大塚翔平コーチも参加されるとか。

「今年は普及部の顔としてイベントごとに出向いております。一緒にサッカーをしていてもすごくうまいので、コロナの関係でいろいろできるできないはありますが、大塚コーチはそれに動き回っています」

――最後に、ガンバ大阪への加入を考えているお子さんや親御さんにメッセージを頂けますか?

「本当にサッカーが大好きで、サッカーを楽しみたい…さらにプロ選手になったらお客さんに楽しいなと思ってもらえるようなプレーがしたい、という子どもたちをガンバ大阪は求めています。

好きに勝るものはありません。夢中になれるものを見つけるために、ぜひ来て下さい。待っています」

――万博・守口スクールリーダーの己浪学さんでした。ありがとうございました!

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「テクニックが優れている選手が多い」という印象が強いガンバ大阪。もちろん止める、蹴る、そして仕掛けるという部分を重要視しているそう。

ただその一方で協調性やリーダーシップを持っているかどうかという点も近年はかなり評価の対象になっているようだ。

関西だけでなく多くの地域から有力な選手が集まるガンバ大阪。そこで挑戦してみたい!という方は、クラブの公式サイトをチェックしてセレクションの予定を見逃さないようにしよう!

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