「天然ぶりの花糀漬け」「金太洋ぶり味付」 農林水産大臣賞に

日本遠洋旋網漁業協同組合の「天然ぶりの花糀漬け」(左)と太洋食品の「金太洋ぶり味付(切身)」(県水産加工流通課提供)

 長崎県内の優れた水産製品を表彰する県水産加工振興祭の品評会が2日、長崎市出島町の出島交流会館であり、最高賞の農林水産大臣賞に、日本遠洋旋網漁業協同組合(松浦市)の「天然ぶりの花糀(こうじ)漬け」と太洋食品(島原市)の「金太洋ぶり味付(切身)」が選ばれた。2品は全国農林水産祭に出品される。
 県内事業者の品質、技術の向上を目的に県や県水産加工振興協会などが開き58回目。乾製品、ねり製品、塩干・漬魚・塩蔵、調味加工品・魚卵、デザインの5部門に484点の出品があった。生産者や流通業者、識者ら26人が審査し、入賞37点を選んだ。
 「天然ぶりの花糀漬け」は寒ブリを甘口のみそで味付けし塩分控えめ。「金太洋ぶり味付(切身)」は彼岸ブリの骨を取り除き、独自の味で生臭さを抑えた。いずれもあまり加工されることがないブリを活用した点、女性や子どもも食べやすい点などが評価された。
 例年、振興祭の一環として長崎市内で開いている即売会は、新型コロナウイルス感染防止のため中止し、6~13日までオンラインで実施する。全国送料無料。詳細は同協会ホームページ(https://www.kakoukyo.or.jp)
 他の主な入賞賞品と出品者は次の通り。(敬称略)
 【水産庁長官賞】▽銀タレ=日数谷久美子(佐世保市)▽青島かまぼこ エソ=青島まる(松浦市)▽鯛一夜干し=ナガスイ(大村市)▽ブリカレー=クックフーズ(長崎市)▽五島の醤 醤油麹・米麹=五島の椿(五島市)
 【県知事賞】▽チリメン=大石水産(松浦市)▽鰤照=木村蒲鉾(長崎市)▽目鯛味噌漬=ナガスイ(大村市)▽からすみ椿オイル漬け=藤井からすみ店(長崎市)▽ニボサンバル=天洋丸(雲仙市)

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