「なぜ落ち葉は裏向きが多いのか?」研究 本村さんか文部科学大臣賞

©株式会社長崎新聞社

落ち葉に関する研究で文部科学大臣賞に輝いた本村さん=大村市久原1丁目、大村高

 日本や世界で活躍する科学者の卵を応援する「グローバルサイエンティストアワード“夢の翼”」(実行委主催)で、長崎県立大村高(原昌紀校長)2年の本村かんなさん(17)が、落ち葉に関する研究で最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。

 「夢の翼」は、物理や化学、生物などの分野で研究していることを発表し、大学教授らが審査。3回目の今年は小学生から高校生まで海外を含め75組の応募があり、11月8日にオンラインで開催された。
 本村さんの研究は「落ち葉の秘密 なぜ落ち葉は裏向きが多いのか」というテーマ。学校敷地内のクスノキやケヤキ、サクラの落ち葉を日々採集し、2メートルの高さから落下させたり風の影響を計測したりする実験に取り組んだ。

落ち葉に関する研究をまとめた本村さんの論文

 その結果▽裏向きの落ち葉は統計的に多い▽落下後に風の影響で裏側になる葉が多い▽表と裏で反転のしやすさが異なるのは葉の湾曲が原因-との結論を導き出した。
 同校で1日、表彰式があり、主催者を代表して池田学園(鹿児島市)の池田由實理事長が出席。本村さんに表彰状を手渡した池田理事長は「身近なところから疑問を見つけた点が素晴らしく、強い探求心を持って研究を進めていた」と評価した。

落ち葉の分解の進み具合を確認する本村さん(左)=大村高

 本村さんは同校の理科部に所属している。現在、落ち葉が裏向きになることで分解が促進され、樹木が栄養として吸収しやすくなっているのではとの観点から、表と裏で太陽光による分解速度の違いを調べているという。「高校ではできることが限られるが、研究方法を工夫しながら落ち葉の研究を続けたい。将来は研究者と企業を結び付けられるような仕事に就ければ」と喜びを語った。