車いすで街歩き「迷いなく」 移動アプリ改善へ実証実験

スマホアプリ「ユニバーサルお出かけアプリ」の改善を目的に行われた実証実験=横須賀市

 障害者や高齢者ら移動にためらいのある人が、公共交通を使って安心して外出もらうためのプロジェクト「ユニバーサル・マース」の実証実験が1日、神奈川県横須賀市内で行われた。

 参加者は市総合福祉会館から、どぶ板通り商店街まで、アプリによるエレベーター情報などの案内を受けながら移動。段差のある場所など、新しい情報を更新しながら進んだ。参加した三代達也さん(32)=川崎市宮前区=は「使いやすい。目的地まで表示されて迷いがなく、車いすユーザーには便利」と笑顔だった。

 車いすユーザーらにバリアフリーの道順や公共交通の利用に必要な情報を提供して外出を手助けするスマホアプリ「ユニバーサルお出かけアプリ」の改善が目的。プロジェクトは全日本空輸(ANA)と京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国大が連携しており、アプリは2020年度中の実用化を目指している。

 ANA企画室MaaS推進部の大澤信陽さんは「移動手段の選択肢をより多く持つことで、外出のきっかけにつながることになれば」と話していた。

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