捕手の補強を目指すメッツ マッキャンに4年契約を提示か

ブルペンの補強として右腕トレバー・メイを獲得したメッツが次に獲得するのは新たな正捕手となりそうだ。「FanSided」のロバート・マレーと「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンが日本時間12月4日に伝えたところによると、メッツはジェームス・マッキャンの獲得に向けて本格的な交渉を行っているという。マレーは「交渉成立が近付いているわけではないが、マッキャンは4年契約を得る可能性が高まっている」と伝えており、メッツはマッキャンに4年契約をオファーしていると見られる。

ヘイマンによると、ホワイトソックスからフリーエージェントとなった30歳のマッキャンには複数の球団が興味を示しているが、最もマッキャン獲得に近い位置にいるのがメッツだという。メッツは今オフ、ウィルソン・ラモスの来季の契約オプション(年俸1000万ドル)の行使を拒否。ラモスの退団により、新たな正捕手を獲得する必要がある。

メッツはフィリーズからフリーエージェントとなったスター捕手、J・T・リアルミュートを獲得するチームの「本命」に挙げられていたが、リアルミュートよりもマッキャンの獲得を優先しているという。これには捕手の補強に費やすコストを抑え、トレバー・バウアーやジョージ・スプリンガーといった他のポジションの大物選手を獲得したいという狙いがあるようだ。

マッキャンはホワイトソックス移籍1年目の2019年に打率.273、18本塁打、60打点、OPS.789という自己最高の成績を残してオールスター・ゲーム初選出。今季は新加入のヤスマニ・グランダルとの併用となり、31試合の出場にとどまったが、打率.289、7本塁打、15打点、OPS.896と前年以上の打撃成績をマークし、課題のフレーミングでも指標を大きく向上させたため、多くの球団から正捕手候補として注目されるようになった。

今季は2番手捕手に甘んじたマッキャンだが、来季どこかのチームで正捕手を務めるのは間違いない。そのチームはメッツとなるのだろうか。

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