「ラクロスビル」10日竣工 佐世保ラッキーボウル跡地 来年4月供用開始

10日に竣工するラクロスビル。来年4月1日の供用開始を予定している=佐世保市常盤町

 長崎県佐世保市常盤町に建設中のオフィスビル「ラクロスビル」は10日に竣工(しゅんこう)し、来年4月1日の供用開始を予定している。業務受託業「パーソルワークスデザイン」(東京)の入居がすでに決定。保険会社2社の移転も固まっている。近くの商店街などでは人通りが増えることへの期待が高まっている。
 ビルはラッキー自動車(佐世保市)が佐世保ラッキーボウル跡地に建設。地上6階建てで、延べ床面積は約5840平方メートル。オフィスビルでは市内最大規模となる。

 オフィススペースは柱をなくし、開放的な空間を提供。長方形のガラス面で囲まれ、明るく快適な環境となっている。パーソルワークスデザインは5、6階に入居し、3年間で450人の雇用を計画。2、4階はそれぞれ保険会社が入る予定。1、3階は未定で、現在募集している。
 周辺の商店街などからは供用開始後の人通りの増加を期待する声が上がる。栄町で飲食店「処江II」を営む江頭良隆さん(70)は「ランチはもちろん、居酒屋として営業する夜もお客さまが増えてくれれば。看板やメニュー表をもっと分かりやすいように作り直そうかと考えている」と話す。
 ラッキー自動車の横石肖子取締役は「ラッキーボウルのように市民に親しまれ、佐世保に雇用と活力を生み出すビルになれば」と話している。

ビル6階のオフィススペース。柱がなく開放的な空間が広がる

© 株式会社長崎新聞社