冬季リーグを負傷離脱の有望株・フランコ 深刻な故障は回避

レイズが誇るトップ・プロスペクトのワンダー・フランコは、右上腕二頭筋の炎症と右肩の痛みにより、ドミニカ共和国で行われているウィンター・リーグを途中離脱した。フランコはフロリダへ戻り、医師による検査を受けていたが、日本時間12月4日に検査の結果が判明。肩や上腕二頭筋のエリアに構造上のダメージがないことが明らかになった。有望株のフランコが故障で長期離脱する可能性がなくなったことは、レイズにとって朗報と言えそうだ。

フランコが深刻な故障を回避したことはレイズにとって明るいニュースとなったが、レイズはウィンター・リーグの残りの試合にフランコを出場させない方針を固めている。順調にいけば、来春のスプリング・トレーニングを100%の状態で迎えられる予定だ。フランコがロースター外の招待選手としてスプリング・トレーニングに参加するかは不透明だが、オープン戦で出場機会を得ることは確実視されている。フランコは先日、2021年シーズン中にメジャーデビューするのが目標であることを明言していた。

フランコは負傷離脱するまで、レオネス・デル・エスコヒードの一員として「2番・遊撃」で起用された。現在19歳で、ウィンター・リーグ参加選手のなかでは最も若い部類だったにもかかわらず、5試合に出場して打率.350(20打数7安打)、1本塁打、2打点、1盗塁、出塁率.435、OPS.935の好成績をマーク。遊撃の守備でも好プレーを披露した。

マイナーでは2019年にA級とA+級の2階級合計で114試合に出場して打率.327、9本塁打、53打点、18盗塁、出塁率.398、OPS.885をマーク。35三振に対して56四球を選んだように、年齢からは考えられないほどの洗練されたアプローチを誇り、その打撃力には高い評価が与えられている。「MLB Pipeline」のプロスペクト・ランキングでは全体1位にランクイン。2021年シーズン中のメジャーデビューが有力視されているが、デビュー時期次第では新人王争いに加わってもおかしくないくらいの有望株である。

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