ポストのリフォーム|タイプ別の価格や費用相場を解説

郵便ポストのリフォームは、エクステリアに設置されるため、自宅のイメージを左右する重要なパーツです。デザインや使い勝手の面から、現在のポストをリフォームして改善したいという声は少なくありません。こちらでは、ポストをリフォームする際の目的、タイプ別の費用相場、リフォームの際の注意点などについて紹介します。

郵便ポストをリフォームする目的は?

自宅の細かいインテリアにこだわる場合、郵便ポストをリフォームすることも珍しくありません。郵便ポストのリフォームはどういった目的で行われるのでしょうか。以下では、代表的な目的を3つ紹介します。

大きい郵便物が入るサイズにしたい

郵便物の大きさは多岐にわたります。ときには、A4サイズの封書など大きいサイズの郵便物が届くこともあります。こうした郵便物に対してポストのサイズが小さい場合、ポストに入りづらいことも少なくありません。曲げたり、折ったりして無理やり入れることもできますが、大切な郵便物が変形してしまうのは避けたい事態です。

大きいサイズの郵便物が入るようにリフォームするのは代表的な理由のひとつです。書類系の郵便物が多い場合は、A4サイズが無理なく入る程度のポストであれば理想的といえます。このサイズであれば、レターパックなどの郵便物も投函可能です。

また、最近では「置き配」のニーズからサイズの大きいポストが求められています。通信販売を頻繁に利用する方であれば、ポストをリフォームするメリットは大きいでしょう。容量のあるポストであれば、宅配ボックスとしても兼用可能です。

より玄関ドアから近い場所に設置したい

玄関からポストが遠いと、郵便物を取りに行くのが億劫になってしまいます。とくに雨の日などは、外に出るのをためらってしまう方が多いかもしれません。また、家に戻る際に郵便物が濡れてしまうのも問題です。

この問題を解決するために、郵便ポストを玄関から近い位置に設置するリフォームも一般的です。郵便ポストへの距離が短いため、天候が悪い日でも濡れるのを気にせず郵便物を確認しに行けます。単純に確認が楽になるため、郵便物をため込むことも少なくなるでしょう。

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住宅の雰囲気に合わせておしゃれなポストにしたい

自宅のエクステリアとして露出している郵便ポストは、住まいの印象に大きく影響します。住まい全体のデザインにこだわる方であれば、壁の装飾に合わせてポストのデザインを変えることが多いようです。ポストそのもののデザインだけではなく、色や形、素材などでも大きく印象が変わります。

設置するポストのタイプや価格帯は?

ひと口にポストのリフォームといっても、さまざまなメーカーによってタイプが異なり、それぞれ商品価格も違います。以下では、代表的なポストのタイプと価格を解説します。

埋め込み式ポスト:1万~8万円程度

埋め込み式ポストは、その名の通り、外壁や塀、門柱に埋め込まれているタイプのポストです。投函口は外側にあり、取り出し口は背面にあります。郵便物を取り出す際に、壁や塀の外まで出る必要がないため、盗難防止のポストとして大変優れています。

デザインについてはシンプルなものが一般的です。一方で、アクセント的に凝ったデザインを設置する場合もあります。外側には取り出し口しか見えない点を考慮しておきましょう。商品価格については、安いものであれば1万円程度の費用で済むことも珍しくありません。高いものであれば、8万円程度になることもあります。

独立設置式ポスト:2万~10万円程度

家や壁とは独立した場所に設置するタイプのポストで、スタンドで地面に立てるタイプや、独立した据え置きタイプのものがあります。もっとも特徴的なのは設置場所の自由度の高さ。玄関付近に設置すれば、郵便物を確認しに行く手間が少なくなるほか、防犯・盗難のうえでも安心です。また、玄関から遠くに設置すれば、配達員が家に近づくこともありません。

シンプルなデザインがスタンダードですが、北欧風、アメリカンテイストなど、人によってさまざまなデザインが選ばれます。デザインにこだわりがある方にもおすすめのタイプです。商品価格の目安は2万~10万円と、製品によって差があります。

壁掛け式ポスト:5000~4万円程度

ポスト本体を外壁や塀にネジなどで固定するタイプの壁掛け式は、壁に大きな穴を開けることなく取り付けられます。また、スリムな製品が多く、スペースが少ない場合にも設置できます。

また、取り外しが簡単にできることも特徴のひとつです。季節や気分に応じて付け替えることで、玄関まわりのイメージを手軽に変えられます。商品価格の目安は5000~4万円ほどで、ポストのなかでは比較的安価な点もメリット。

宅配ボックス一体型:10万円程度

サイズの小さい郵便物だけではなく、不在時に大きな郵送物も受け取れます。ネットショップを頻繁に利用する方や、家に誰もいないことが多い共働きの世帯などにおすすめです。宅配ボックスタイプの場合、大型のため比較的高価で、一般的には10万円程度が下限となっています。

ポストの設置リフォームの費用相場は?

ポストのリフォームは、設置のための工事が必要です。発生する工事代はポストのタイプによって異なるため注意しましょう。また、外構の状態によっては追加工事が求められることもあります。ここでは、ポストの設置リフォーム費用について、タイプ別に相場を紹介します。

埋め込み式のリフォーム:5万円程度

既存ポストの交換ではなく新規で埋め込み式ポストを設置する場合、穴開け工事が必要です。工事費は設置場所の穴開けの工数によって変わってきます。目安は5万円程度です。多くの業者は、外壁に5万円、堀に2万円といったように、工事の価格設定を分けています。設置を希望する場所と予算を決め、業者に見積もりを依頼してください。

独立設置式のリフォーム:2万~3万円程度

独立型のポストを設置する場合、ポールなどを地面に固定するための施工費用が発生します。ポールの本数やポストの種類によっても異なりますが、リフォーム費用の目安は2万円程度となっています。

設置場所の基礎の状態によっては、補強のための追加工事費用が発生します。モルタルで基礎を補強する場合は、約1万円の追加費用が必要です。設置場所の自由度が高い独立設置式ですが、コストを制限したければ設置場所はある程度限定されます。

壁掛け式のリフォーム:2万円程度

壁掛け式は壁面に設置するだけのため、リフォーム費用が比較的安価です。基本的には壁にねじ穴を開け、取り付けるだけで終了します。一般的には2万円程度が工事費用の相場となっていますが、商品によっては自分で取り付けることも可能です。ただし、外壁を破損する可能性があるため、基本的にはプロの業者に依頼することをおすすめします。

宅配ボックスのリフォーム:3万円程度

宅配ボックスの設置は大型であることや、埋め込み、ポールの設置などの工事が必要になるため、施工費用は比較的高価です。工事内容によって細かく異なりますが、3万円程度が相場となっています。また、宅配ボックス式の場合、条件に該当すれば補助金のサポート対象になることがあります。設置の前に、自治体ごとの条件を確認してみてください。

ポストを設置する際に気を付けたいポイント

ポストは一度設置すると簡単に取り替えられません。深く考えずにリフォームを行うと後悔してしまうこともあります。以下では、ポストを設置する際に気を付けたいポイントを紹介します。

設置する【位置】

ポストを設置する位置はバランスを意識する必要があります。郵便物を取りに行く手間や悪天候の日に濡れてしまうことを考えると、玄関から近い位置にポストを設置するのが理想です。一方で、玄関に近い場所にポストを設置すると、必然的に配達員が玄関まで近づかなければなりません。万が一のことを考えると、防犯上の観点から好ましくないと感じる方も多いでしょう。

いざポストを設置してみると、「思ったよりも遠くて使いづらかった」、反対に「近すぎて防犯的に心配…」という声は少なくありません。使いやすさとセキュリティーの両方を慎重に検討して、設置場所を決めましょう。

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ポスト本体の【サイズ】や【性能】

家の玄関口に設置することから、デザイン面を重視する方は多いでしょう。しかし、長い間使うことを考えると、やはり使い勝手にも気を配りたいところ。たとえば、古めかしい小さなスタンドタイプのポストは趣がありますが、郵便物が多い方にはおすすめできません。ポスト本体のサイズが小さいと、郵便物が外に出てしまう状態になり、盗難の危険や悪天候の場合は、郵便物が濡れてしまう可能性もあります。

また、投函口が大きいタイプや簡単に開けられるタイプは、郵便物が抜き取られてしまうことも考えられます。一方で、取り出しに手間がかかるタイプは、郵便物の確認が億劫になってしまうかもしれません。長く使うことを考えるなら、まずは機能性をベースにポストを選んでみてください。

設置依頼をする業者の選び方

ポストの設置は通常、専門の業者に依頼することになります。各業者は費用やサービス内容が異なるため、比較検討が必要です。安心して工事を依頼するためにも、信頼できる業者の選び方を知っておきましょう。

複数社に見積もりを依頼して比較検討をすること

リフォーム会社を選ぶ際には、複数業者に相見積もりを依頼するのが基本です。通常、リフォーム会社は見積もり依頼に無料で対応しています。希望の工事内容を申し伝え、各業者がどんな見積額を提示してくるのか確認しましょう。

また、価格だけではなく提供予定のサービス内容についてもよく確認してください。ひと口にポスト施工の専門業者といっても、アフターケアなども含めるとサービス内容は細かく異なります。長く使うことになるポストを設置する工事には、サービスが充実していて安心できる業者を選びましょう。

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