通算79勝の長身右腕・ヤングがレンジャーズGMに就任

レンジャーズは日本時間12月5日、メジャー通算13シーズンで79勝を挙げた208センチの長身右腕、クリス・ヤングがゼネラルマネージャー(GM)に就任したことを発表した。レンジャーズではこれまでジョン・ダニエルズが編成本部長とGMを兼任していたが、ダニエルズは編成本部長として球団にとどまり、ヤングはその直属の部下となる。ダニエルズは「シーズン終了後にオーナーと話したとき、GMを別に設けることによってチームに様々なメリットがあると判断した」と説明した。

現在41歳のヤングは引退後、メジャーリーグ機構の上級副社長を務めていた。テキサス州ダラスで生まれ、現在もダラスに住んでおり、地元球団のレンジャーズで球団史上9人目のGMに就任することになった。「レンジャーズに加わることにとてもワクワクしている。僕はダラスで生まれ、レンジャーズを応援しながら育ったからね」とヤング。「ジョンから基本的なことを学んでいきたい。優勝チームを創り上げるという目標を達成できると信じているよ」と意気込みを語った。

レイ・デービス・オーナーによると、編成本部長とGMを別に設けることについて、シーズン終了後にダニエルズから打診があったという。デービスは快諾し、GM探しをスタート。「多くのメジャーリーグ関係者のなかからクリス・ヤングと接触する機会があり、彼がGMとして適任であると判断した。ジョンとクリスが来季以降創り上げていく球団の将来をとても楽しみにしているよ」と今後への期待を口にした。

名門・プリンストン大学出身のヤングは、2004年にレンジャーズでメジャーデビューし、2005年に自身初の2ケタ勝利となる12勝をマーク。パドレスへ移籍した2006年は11勝を記録し、2007年には自身唯一のオールスター・ゲーム選出も果たした。故障により2013年はメジャーでの登板がなかったが、2014年はマリナーズで自己最多タイの12勝を挙げて復活。2015年はロイヤルズで11勝を挙げ、ワールドシリーズ制覇も経験した。通算成績は79勝67敗、防御率3.95、1062奪三振。メッツのGM候補にも挙げられていたが、家族と過ごす時間のことも考慮し、地元球団のレンジャーズでGMを務めることを選択した。

© MLB Advanced Media, LP.