メッツが昨季15勝の先発右腕・オドリッジの獲得に興味

メッツはツインズからフリーエージェントとなった救援右腕トレバー・メイを2年1550万ドルで獲得したが、過去3年間をメイのチームメイトとして過ごした先発右腕にも興味を示しているようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンによると、メッツは先発右腕ジェイク・オドリッジの獲得に興味を示しているという。ただし、シャーマンはメッツ以外の球団(再契約を目指すツインズを含む)のほうがオドリッジ獲得に向けて先行していることも伝えている。

現在30歳のオドリッジは、レイズ時代に3度の2ケタ勝利をマークした実績がある。2018年2月にトレードでツインズに加入し、移籍1年目は7勝どまりだったものの、2019年は30試合に先発して159回を投げ、15勝7敗、防御率3.51、178奪三振の好成績をマーク。オールスター・ゲームにも初めて選出された。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、ツインズはクオリファイング・オファーを提示。市場に出れば複数年契約を得られる可能性もあったが、オドリッジは同オファーを受諾して年俸1780万ドルの1年契約で残留した。

ところが、今季は故障と不調が重なり、わずか4試合しか登板できず、0勝1敗、防御率6.59という不本意なシーズンに。「2年連続で好成績を残して好条件の複数年契約を得る」という狙いは見事に失敗してしまった。しかし、今オフのフリーエージェント市場はトレバー・バウアー以外にエース級の先発投手がいないため、オドリッジには「2番手グループ」の1人として複数の球団から関心が寄せられている。

オドリッジが好成績を残した2019年にツインズで投手コーチ補佐を務めていたのが、現在メッツで投手コーチを務めるジェレミー・ヘフナーだった。復活を目指すオドリッジが再びヘフナーの指導の下でプレーすることを希望する可能性はある。ただし、メッツの先発投手補強の「本命」はバウアーと見られており、オドリッジはバウアー獲得に失敗した場合の「プランB」ということになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.