ハワイ気分でコロナ禍を忘れて 横浜で学生のフラダンス大会

大学生団体の部で優勝した群馬県立女子大「ロケラニ」=関内ホール

 コロナ禍を忘れさせる南国の風を横浜に─。全国の学生がフラダンスの技術を競う「カレッジフラコンペティション」が5日、横浜市中区の関内ホールで開かれた。8月開催から延期となった「学生フラ最高峰」の大会が新型コロナウイルス感染拡大を乗り越え、客席は笑顔と歓喜にあふれた。

 実行委員会の主催で、今年で9年目。1881年、ハワイ王国・カラカウア王が外国の国家元首として横浜港に初訪日した縁から開催地に選ばれた。来日予定だった4人の「フラマスター」が現地ハワイからリモートで審査。感染予防のため、フラダンスサークルで汗を流す大学生25人が検温や消毒に当たった。

 13チームが出場した大学生団体の部では、群馬県立女子大学「ロケラニ」が優勝。皆川詩音さん(3年)は「大学から許可をもらえず出場できなかったチームが大会運営を手伝ってくれた。支えてくれた人たちに感謝です」。主催者でイベント企画会社「アロハ・ラボラトリー」(東京都渋谷区)の篠原健仁代表(54)は「コロナ禍で楽しみが奪われている学生のために開催したかった」と胸をなで下ろした。

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