無観客解除の英で衝撃シーン…人種差別反対に大ブーイング、選手は怒り

12月2日に無観客開催が解除され、4000人までの制限付きでスタジアムへの集客が再開された英国。

そうしたなか、2部リーグのミルウォール対ダービー戦でショッキングな出来事があった。

キックオフ前に両チームの選手たちが膝をついて人種差別反対のジェスチャーを見せた際、一部のミルウォールサポーターがブーイングを浴びせたのだ。ミルウォールのホームであるザ・デンで試合が行われるのは、再開後初のことだった。

【動画】これはひどい…人種差別反対への大ブーイングが想像以上だった

『BBC』によれば、この光景を見た元イングランド代表DFマイカー・リチャーズは「がっかりだ。こういうファンがどうやって試合に割り当てられたのか?(入場が許されたミルウォールファンは)2000人なので、人物を特定できる。弁解の余地はない。こういう状況について話すのはうんざりだ」と失望を露わにしていたという。

また、ミルウォールDFマーロン・ロメロは「ファンが戻ってくるのを楽しみにしていた。だが、社会にはこの問題がある。人種差別だ。ファンはブーイングすることを選んだ。自分には理解できない。僕やこのクラブで働く選手やスタッフたちを怒らせた。言葉がない」と怒りをあらわにしていた。

ミルウォールのファンは悪い意味でも熱狂的なことで知られているが、FAやEFLもこのブーイングを強く非難している。なお、試合は0-1でダービーが勝利した。

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