ブルージェイズ 最優先の補強ターゲットはスプリンガーか

多数のフリーエージェント選手への興味が報じられているブルージェイズだが、どうやらロス・アトキンスGMはジョージ・スプリンガーを最優先の補強ターゲットと考えているようだ。アトキンスは「スプリンガーの代理人と定期的に、少なくとも週に1度は連絡を取っている」と明言。アストロズのリードオフマンとして活躍してきた31歳の強打の中堅手は、来季から活躍の場を、国境を越えたカナダ・トロントへ移すことになるのだろうか。

スプリンガーはエクセル・スポーツ・マネジメント社が交渉の窓口となっている。同社の顧客のフリーエージェント選手にはスプリンガーのほか、マイケル・ブラントリー、ジェイク・オドリッジ、田中将大、タイワン・ウォーカー、ディディ・グレゴリアス、ジョク・ピーダーソン、リック・ポーセロ、カイル・シュワーバー、タイラー・クリッパードなどがおり、ブルージェイズはブラントリーにも興味を示していることが報じられているが、あくまでも「プランA」はスプリンガー獲得だ。

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは、スプリンガーのことをよく知る関係者の話として、「スプリンガーはトロントでプレーすることを真剣に考え始めている」ことを伝えている。ブルージェイズとスプリンガーの交渉について、「ただの話し合いをしているという段階は過ぎた」との報道もあり、契約合意に向けて本格的な交渉に突入しているのかもしれない。

スプリンガーは2019年に打率.292、39本塁打、96打点、OPS.974という自己最高の成績をマーク。2017年から2019年まで3年連続でオールスター・ゲームに選出され、2017年と2019年にはシルバースラッガー賞も受賞した。今季はチームメイトの多くが成績を落とすなか、51試合に出場して打率.265、14本塁打、32打点、OPS.899と例年並みの成績を記録。ポストシーズン通算19本塁打は歴代4位タイの数字となっている。

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