スーパーフォーミュラ・ライツ第14戦鈴鹿:宮田莉朋が今季10勝目で2020年チャンピオン獲得!

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第14戦は12月6日、三重県の鈴鹿サーキットで17周の決勝レースが行われ、ポール・トゥ・ウインで今季10勝目を飾った宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が最終ラウンドを前に2020年のスーパーフォーミュラ・ライツチャンピオンを獲得した。

 スーパーフォーミュラ第6戦の決勝レースの後、15時10分にフォーメーションラップがスタートしたスーパーフォーミュラ・ライツ第14戦。12月5日に行われた第12戦の結果でグリッドが決まっており、宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)がポールポジション、フロントロウ2番手に河野駿佑(RS FINE K&N 320)が並んだ。

 スタートでは、宮田がトップで1コーナーへ飛び込む一方、第13戦でも好スタートを決めた3番手スタートの小高一斗(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)が2番手へ。河野は3番手につけるが、後方からニュータイヤを履く名取鉄平(TODA FIGHTEX)がピタリとマーク。河野を先頭に名取、片山義章(B-MAX RACING with OIRC)、ルッカ・アレン(Albirex-RT)、そして第12戦のペナルティで8番手スタートの阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)とパックでの争いとなった。

 河野は名取の追撃をなんとかかわすが、5台の争いとなっていたことから阪口はなかなか思うように順位を上げることができず、2周目の日立オートモティブシステムズシケインで片山がコースアウトしたスキをついてひとつ順位を上げると、3周目のNISSINブレーキヘアピンでアレンをパス。5番手に浮上した。

 そんななか、4周目の2コーナーでスタートで遅れていた入山翔(Albirex-RT)がコースアウト。グラベルにストップしてしまったことから、セーフティカーが導入される。これで上位陣の差は一気につまることになった。

 リスタート後、宮田、小高の順位は変わらないものの、阪口が4番手の名取をオーバーテイクすると、3番手の河野に接近。8周目にはサイド・バイ・サイドに持ち込み、日立オートモティブシステムズシケインでオーバーテイク。これで阪口が3番手となった。

 これで首位に宮田、2番手に小高、3番手に阪口というオーダーとなるが、10周を過ぎると阪口が小高との差を詰め始める。一方、このレースで優勝とファステストラップを記録すればチャンピオンを決められる宮田は、7周目に1分51秒475のファステストラップをマークしており、17周のレースを走りきるとトップチェッカー。今季10勝目で、見事全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の2020年チャンピオンを決めてみせた。

 また、チームチャンピオンもこの宮田の優勝でカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sが獲得。またエンジンチューナー部門もトムスがタイトルを獲得した。

 2位争いは、ファイナルラップのストレートからS字に至るまで、サイド・バイ・サイドの好バトルが展開されるが、阪口に軍配が上がり2位でフィニッシュすることになった。3位は小高、そしてポジションを守り切った河野が4位、名取が5位に。アレンが6位となった。

 マスタークラスは、序盤から逃げ切ったDRAGONが12勝目をマーク。植田正幸(Rnsports320)が2位、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が3位となった。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第13戦鈴鹿

決勝結果

Pos No Cls Driver Car Engine Laps Grid

1 36

宮田莉朋 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 17 1

2 50

阪口晴南 Buzz Racing with B-MAX スピースA41 17 8

3 37

小高一斗 カローラ中京 Kuo TOM’S 320 トヨタ-トムスTAZ31 17 3

4 35

河野駿佑 RSFINE K&N 320 トヨタ-トムスTAZ31 17 2

5 2

名取鉄平 TODA FIGHTEX 戸田TR-F301 17 5

6 3

L.アレン Albirex-RT 東名TB14F3 2020 17 6

7 13

片山義章 B-MAX RACING with OIRC スピースA41 17 4

8 30 M DRAGON TEAM DRAGON SFL スピースA41 17 9

9 10 M 植田正幸 Rnsports320 スピースA41 17 11

10 51 M 今田信宏 JMS RACING with B-MAX スピースA41 17 10

11 52 M 畑享志 A-NeKT with B-MAX スピースA41 17 12

R 5

入山翔 Albirex-RT 東名TB14F3 2020 3 7

ファステストラップ:宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320) 1’51.475 7/17

スーパーフォーミュラ・ライツ第14戦のスタート
入山翔(Albirex-RT)のクラッシュ
宮田莉朋(カローラ中京 Kuo TOM’S 320)
河野駿佑(RS FINE K&N 320)
河野駿佑(RS FINE K&N 320)と名取鉄平(TODA FIGHTEX)の争い
スーパーフォーミュラ・ライツ第14戦表彰台
スーパーフォーミュラ・ライツ第14戦のレース後、2020年チャンピオンとなった宮田莉朋を祝福する阪口晴南(Buzz Racing with B-MAX)
スーパーフォーミュラ・ライツ第14戦でトップチェッカーを受ける宮田莉朋
マスタークラスのチャンピオンを獲得したDRAGON(TEAM DRAGON SFL)

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