4年連続日本一の鷹が行った戦力整理 内川が退団、17年ドラ1が3年で戦力外に

ソフトバンクを退団した内川聖一【写真:編集部】

2017年のドラ1吉住はわずか3年で戦力外通告を受ける

今季3年ぶりにパ・リーグを制覇し、4年連続日本一にも輝いたソフトバンク。1軍出場なしに終わった内川聖一内野手や故障離脱していた今宮健太内野手、昨季リリーフとして活躍した甲斐野央投手、高橋純平投手らが不在でも、その豊富な戦力層で球界の頂点に立った。

そのソフトバンクも来季に向けて戦力整理を敢行。支配下では7選手が退団ないし戦力外、自由契約に。また育成選手でも実に10選手が戦力外となった。このソフトバンクの戦力整理を振り返ってみよう。

注目を集めたのが内川の退団だ。現役最多の通算2171安打を放っている好打者だが、今季は開幕を2軍で迎えると、そのまま1軍昇格なし。チーム事情などもあってファーム生活が続いた。チームのシーズン終了を待たず、ウエスタン・リーグ最終戦後に退団することを表明。他球団での現役続行を目指すことを決断した。

2013年のドラフト1位で入団した加冶屋蓮投手は戦力外に。2018年にはセットアッパーとして72試合に登板して31ホールドをマークしたが、右肩の違和感で2019年は30試合の登板に。今季は1軍では6試合の登板に終わっていた。

ムーア、バンデンハーク、制限選手のコラスも自由契約に

加治屋のほか、2018年にトレードで阪神から加入し昨季51試合に登板した松田遼馬投手、2018年に楽天からソフトバンクにトレードで加入した西田哲朗内野手も戦力外に。さらには2017年ドラフト1位でまだ高卒3年目だった吉住晴斗投手も戦力外通告を受けた。

外国人では今季6勝をあげたムーア、バンデンハークが保留選手名簿から外れて自由契約に。球団は残留に向けて来季のオファーを出しており交渉を続けている。MLB挑戦のためにキューバから亡命し制限選手となっていたコラスも自由契約とした。

育成選手でも2015年のドラフト2位で入団していた小澤怜史投手や2014年ドラフト3位の古澤勝吾内野手らが戦力外に。黒瀬健太内野手は育成選手として再契約する方向だが、育成契約の規定により、一旦は自由契約となっている。

○支配下選手
内川聖一(退団)
加治屋蓮(戦力外)
吉住晴斗(戦力外)
松田遼馬(戦力外)
西田哲朗(戦力外)
M・ムーア(自由契約)
R・バンデンハーク(自由契約)
O・コラス(自由契約)

○育成選手
小澤怜史(戦力外)
野澤佑斗(戦力外)
渡辺健史(戦力外)
堀内汰門(戦力外)
古澤勝吾(戦力外)
大本将吾(戦力外)
田城飛翔(戦力外)
日暮矢麻人(戦力外)
清水陸哉(戦力外)
黒瀬健太(自由契約)(Full-Count編集部)

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