レイズ・スネル「トレードがいつか起こるのはわかっている」

レイズの先発左腕ブレイク・スネルは2018年に21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績でサイ・ヤング賞を受賞し、翌2019年3月には5年5000万ドルで契約を延長。現在もレイズ先発投手陣の中心的存在であり、28歳という年齢や2023年まで契約が残っていることを考えても、スネルが来季もレイズでプレーするのは確実と言えるだろう。しかし、スネル自身はその保証がないことを認識している。スネルは自身のトレードについて「いつか起こるのはわかっている」と発言している。

レイズの地元紙「タンパベイ・タイムズ」によると、スネルが自身のトレードを現実的なものとして考え始めたのは、レイズがチャーリー・モートンの来季オプション(年俸1500万ドル)を破棄したときだという(モートンは1年1500万ドルでブレーブスと契約)。スネルはモートンの来季オプションが行使されると考えていたのだろう。ところが、レイズはオプション行使を拒否し、高額年俸選手を引き留めない球団の姿勢が改めて明確になった。

スネルは「トレードがいつか起こるのはわかっているから、いつトレードされるとしても準備はできている」とトレードでの移籍を覚悟する一方で、「僕はこのチームが大好きだから、(トレードが)今から数年後であることを願うばかりだよ」とレイズに残留することを希望している。スネルの残り3年3900万ドルという契約は、市場の相場と比較してもバーゲン価格と言える金額であり、レイズが自身のトレードを検討していることについて「少し驚いている」とも話している。

スネルに対しては、フリーエージェントの先発投手に大金を投じたくないチームから多くの関心が寄せられることが予想されている。獲得には間違いなく莫大な対価が必要であり、レイズはクリス・アーチャーをパイレーツへ放出してタイラー・グラスナウ、オースティン・メドウズ、シェーン・バズを獲得した2018年7月のトレードの再現を狙っているのかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.