ホンダF1田辺TD決勝後会見:「非常にフラストレーションの溜まるレース」順位をあげられない展開に苛立ちも

©株式会社サンズ

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がスタート直後のもらい事故で、早々にリタイア。残った3台は完走こそ果たしたものの、期待したほどの結果は得られなかった。「非常にフラストレーションの溜まるレース」と総括したホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターには、メルセデスが脱落しても勝てないのかという思いがあったに違いない。

────────────────────

──残念な結果でした。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):非常にフラストレーションの溜まるレースでした。フェルスタッペンがスタート直後にリタイア。アルファタウリの2台も中団グループの接戦の中、なかなか順位を上げられなかった。(アレクサンダー)アルボンも同様で、ちょっとイライラする展開でした。それでも12番グリッドから6位まで順位を上げましたが、レース展開としてはなかなか前に行けなかった。「よかったね、6位で」というレースではなかったですね。

 中東3連戦は、いい感じで3ついきたいと思っていましたが、ちょっと中休みになってしまった。最終戦アブダビは気持ちを切り替えて、今年の集大成としてきっちり結果を出したいと思います。

──メルセデスが脱落するなか、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が初優勝を果たしました。

田辺TD:ペレスの初優勝、レーシングポイントのダブル表彰台には、素直におめでとうと言いたいです。今年速さを見せていた彼らが、しっかり結果を出した。メルセデスデビューを果たしたジョージ・ラッセルも、十分実力を見せたレースでした。今日のレースは色々な意味で、F1のいいところと悪いところが出たと思っています。我々は、影の部分でしたね。

2020年F1第16戦サクヒールGP決勝 アクシデントに巻き込まれる形でリタイアしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

──たらればではありますが、メルセデスが自滅していただけに、フェルスタッペンが普通にレースをしていたら勝てたレースでしたか。

田辺TD:今年の開幕戦から全部遡って、メルセデスの2台を引き算した時にレッドブル・ホンダがどこにいるかというのが、その答えになるでしょうね。

──勝てるはずのチャンスを逃したと。

田辺TD:そこはレースなので、わかりません。そこまで、図々しくはないです。今季は王者メルセデスに追いつけていないというのは、ずっと言っている。ただ彼らが後退すれば、我々の勝てるチャンスは高かったでしょう。それを落としたのは、過去にトラブルやミスで落としたレースと同様、非常に痛かったですね。

──アルボンが先行車をなかなか抜けなかった原因は、何が考えられますか。ダウンフォースを付け気味にしたことが、主な理由でしょうか。

田辺TD:アルボンが無線で言っていたままだと思います。予選からレースに向けてほとんど車体はいじれないわけで、基本的なダウンフォースは変えられない。予選かレース、どちらかを重視したセッティングにせざるを得ない。今週末は、予選重視だったということです。

──今日のような状況の時、アルボンに対して厳しい見方になるかもしれませんが、レッドブル・ホンダはセカンドドライバーに弱い面があると思います。田辺さんはそこをどう感じていますか。

田辺TD:予選結果とレース結果を見て、各チームのふたりのドライバーを比較して、どちらが成績が良くて、ギャップがどれくらいあるか。その際レッドブルは、ふたりの差が大きいチームなんでしょうね。

2020年F1第16戦サクヒールGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第16戦サクヒールGP ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)