巨人が断行した大幅な血の入れ替え 戦力外など実に28選手を“戦力整理”

巨人を自由契約となったヘラルド・パーラ(左)と現役を引退した岩隈久志【写真:荒川祐史】

トレードとなった山本、引退した岩隈含め16選手が支配下登録から外れる

今季2年連続でセ・リーグを制覇した巨人。日本シリーズではソフトバンクに4年連続で4連敗を喫し、2012年以来遠ざかっている日本一を手にすることはできなかった。

その巨人は今オフ、大幅な血の入れ替えを断行した。支配下で14選手を戦力外ないし自由契約に。現役を引退した岩隈久志投手、阪神へとトレードとなった山本泰寛内野手を加えると、実に16選手が支配下登録から外れることになった。

2011年のドラフトで3球団が競合してロッテに加入した藤岡も戦力外に。トレードで日本ハムに移籍後、2019年途中に巨人に加入したが、わずか1年半で戦力外を言い渡された。2010年のドラフト2位で入団した宮国も戦力外を通告された1人。2013年には開幕投手も務めたが、今季は1軍登板21試合に終わっていた。

また故障でリハビリ中の2019年ドラフト1位の堀田賢慎投手、2017年ドラフト1位の鍬原拓也投手、2018年ドラフト3位の直江大輔投手、山下航汰外野手らは自由契約に。この面々は育成選手として再契約する方針となっている。

パーラ、ディプラン、モタの外国人3選手も自由契約に

外国人ではディプラン、モタ、パーラがそれぞれ自由契約に。2019年にワールドシリーズを制覇したナショナルズから鳴り物入りで加入した新助っ人のパーラだったが、わずか47試合の出場で打率.267、4本塁打に終わった。

支配下だけでなく、育成選手においても大幅な戦力整理を断行。巽大介投手やラモスら12選手に戦力外を通告。山川和大や谷岡竜平らは来季も育成再契約を結ぶ見込みだが、規定により一旦、自由契約として公示された。

○支配下選手
岩隈久志(現役引退)
藤岡貴裕(戦力外)
宮国椋丞(戦力外)
田原誠次(戦力外)
吉川大幾(戦力外)
村上海斗(戦力外)
加藤脩平(戦力外)
堀田賢慎(自由契約)
鍬原拓也(自由契約)
直江大輔(自由契約)
高木京介(自由契約)
山下航汰(自由契約)
N・ディプラン(自由契約)
I・モタ(自由契約)
G・パーラ(自由契約)
山本泰寛(阪神へトレード)

○育成選手
高井俊(戦力外)
巽大介(戦力外)
橋本篤郎(戦力外)
R・ラモス(戦力外)
広畑塁(戦力外)
小山翔平(戦力外)
高山竜太朗(戦力外)
比嘉賢伸(戦力外)
折下光輝(戦力外)
山上信吾(戦力外)
笠井駿(戦力外)
荒井颯太(戦力外)
山川和大(自由契約)
谷岡竜平(自由契約)
田中優大(自由契約)
與那原大剛(自由契約)
八百板卓丸(自由契約)(Full-Count編集部)

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