ボウリング長崎・KLトーナメント コロナ禍で新企画模索 執行(川棚特支)が優勝

優勝した執行(川棚特支、中央)。参加者はマスクをつけるなど感染防止対策をしてプレーした=パラダイスボウル

 ボウリングの「NAGASAKI・KLトーナメント」(6ゲーム)がこのほど、佐世保市のパラダイスボウルで行われ、執行洸児(川棚特支)が1395点で優勝を飾った。
 県ボウリング協会強化責任者の山下知且(県スポ協トップアドバイザー)を委員長とする大会実行委が企画した。大会名の「KL」はマレーシアの首都クアラルンプール。当初はコロナ禍の新しい試みとして、日本とマレーシア両国の選手がオンラインでペアを組み、混合ダブルスで競う予定だった。
 この趣旨に賛同した多数の企業が協賛。九州各県から、徳久恵大(長崎国際大)や長崎鶴洋高出身の今井双葉(熊本・フジクラプレシジョン)らナショナルチームメンバー、太田快(大村Jボウル)らプロボウラーもエントリーした。
 準備は順調に進んでいたが、新型コロナウイルスの影響でマレーシアの活動制限令の期間が延長。選手が参加できなくなり、日本勢64人によるシングルス戦(年齢、性別、実績に応じたハンディキャップ制)に変更して開催された。
 大会はマレーシアボウリング協会のミシェル・ウォン役員の「コロナが収束したら、この大会ができることを願っています」というオンラインメッセージからスタート。参加者は感染対策をした上で、思い思いにプレーを楽しんだ。
 徳久らとともに大会運営に奔走しながら競技も参加した山下は「これをきっかけに、公式の国際大会もオンラインで開催できたらと思って企画した。また新たな可能性を模索していきたい」と早くも次を見据えていた。

開始式であいさつをする大会実行委員長の山下。画面はオンラインでメッセージを送るマレーシアボウリング協会のミシェル・ウォン役員=パラダイスボウル

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