好守のブラッドリーJr. レッドソックスと再契約の可能性も

レッドソックスのブライアン・オハローランGMは日本時間12月8日、自軍の戦力補強について「ジャッキー・ブラッドリーJr.はまだ我々の調査対象である」と発言。2011年のプロ入り以来、レッドソックス一筋でプレーしてきた生え抜きの中堅手と再契約する可能性を否定しなかった。ブラッドリーJr.はジョージ・スプリンガーの他球団移籍が濃厚なアストロズと契約することが有力視されているが、レッドソックスはブラッドリーJr.との再契約をまだ諦めていないようだ。

現在30歳のブラッドリーJr.は2013年にメジャーデビューし、今季まで8年間レッドソックスでプレー。26本塁打、87打点、OPS.835の好成績をマークした2016年にはオールスター・ゲームに選出された。また、ゴールドグラブ賞を受賞したのは2018年の1度だけだが、球界でベストの守備力を持つ中堅手の1人と高く評価されている。今季は打撃好調で、55試合に出場して打率.283、7本塁打、22打点、5盗塁、OPS.814をマークした。

今オフの移籍市場で最も注目されている中堅手はスプリンガーだ。アストロズの強打のリードオフマンとして活躍してきたスプリンガーは、アストロズとの再契約を望んでおらず、ブルージェイズとの交渉が順調に進んでいることが報じられている。アストロズはスプリンガーの他球団移籍が濃厚となっているため、その穴埋めとしてブラッドリーJr.の獲得を狙っていると見られる。

しかし、正中堅手が不在となってしまうのはレッドソックスも同じ。正左翼手のアンドリュー・ベニンテンディまたは正右翼手のアレックス・ベルドゥーゴを中堅に移し、エディ・ロサリオなど両翼タイプの外野手を獲得する可能性も取り沙汰されているが、レッドソックスはブラッドリーJr.との再契約をまだ選択肢から排除していない。ブラッドリーJr.は愛着のあるレッドソックスと再契約を結び、来季もベニンテンディ、ベルドゥーゴとともに鉄壁の外野トリオを形成することになるのだろうか。

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