【気になる一言】「来年もF1でレースがしたい」190戦目で初優勝を飾ったペレス。2位オコンからも激励

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 2020年F1第16戦サクヒールGPで、メキシコ人ドライバーとして1970年ベルギーGPのペドロ・ロドリゲス以来の優勝を飾ったセルジオ・ペレス(レーシングポイント)。国歌が流れる間、表彰台の頂点で涙をぬぐう姿に、メキシコ人以外も目頭を熱くしたに違いない。

 なぜなら、この日、史上最長となる190戦目で初優勝を果たしたペレスは、まだ2021年のシートを確保しておらず、今シーズン限りでF1を去る可能性があるからだ。

 サクヒールGPのレース後会見は、初優勝を祝福しつつも、記者たちからの質問は今後の去就に注目が集まった。

 ペレスは「それ(去就)は僕にもわからない」と語った後、こう続けた。

「僕には2022年に戻ってくる良い選択肢がある。でも、それよりも来年もここ(F1)でレースがしたいんだ。もしそれができず、F1を離れなければならなくなったとしても、2022年に復帰することはできる。2022年はレギュレーションが大きく変わるので、来年1年間F1から離れても、ドライビング的にはあまり影響はないと思う」

「F1は、エステバン(オコン)のようなドライバーでさえシートを失う世界だ。でも、最高のドライバーが去り、そうでない者が入ってくることは非常に残念なこと。だから、そうならないように僕たちはプッシュし続けるしかないんだ」

2020年F1第16戦サクヒールGPレース後会見 エステバン・オコン(ルノー)とセルジオ・ペレス(レーシングポイント)

 この日、2位に入ったエステバン・オコン(ルノー)は、これが66戦目にして初の表彰台となった。2017年と2018年にフォース・インディアでペレスのチームメイトとして2年間で28回の入賞を飾る活躍を披露したが、2018年限りでシートを失い、2019年は1年間浪人生活を送っていた。

 そのオコンは、いまのペレスの気持ちが痛いほど分かるという。

「シートを失うというのは、それはとてもとても辛いものだよ。今日、セルジオ(ペレス)が素晴らしい結果を残せたことを僕は嬉しく思う。だって、それは彼がF1にいるべきだということをみんなに示す結果だったんだからね」

「彼がF1を離れるようなことになれば、それは本来あるべき姿じゃない。でも、スポーツにはときどきそういう事が起きる。残念ながらこの世界には、自分ではどうすることもできないことがある。僕もそれを経験した」

「でも、そのおかげで僕はいろんな人たちと出会い、多くのサポートを受けるという経験もできた。それが僕をF1の世界に戻してくれたと思っている。そして、いま僕たちはここに一緒に並んで座っている。もちろん道のりは簡単ではない。でも彼ならきっとやれる。だから、あきらめないで」

2020年F1第16戦サクヒールGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第16戦サクヒールGP 優勝を飾ったセルジオ・ペレス(レーシングポイント)
2020年F1第16戦サクヒールGP 2位表彰台のエステバン・オコン(ルノー)